韓国メディア『ソウル経済』に面白い記事が出ています。
「韓国-中国、電気自動車の不毛の地、日本で真剣勝負」というタイトルなのですが、日本市場で韓国『現代自動車』と中国『BYD』が真剣勝負を繰り広げている――という内容です。
「電気自動車不毛の地」は大きなお世話ですが、『日本経済新聞』によると、2022年の新車販売台数に占める電気自動車の割合は、わずか1.7%に過ぎません。台数にすると5万9,000台で、韓国が約16万台ですから半分にもならないのです。
だからこそ「勝機あり」と見ているのかもしれませんが、韓国と中国の勝負に限ってみれば、韓国はすでに負けています。先にもご紹介しましたが、『日本自動車輸入組合』の直近データでは以下のようになっています。
↑黄色でフォーカスしてあるのが『現代自動車』、赤が『BYD』です2023年03月
『現代自動車』:60台
『BYD』:159台2023年01~03月累計
『現代自動車』:162台
『BYD』:252台
03月単月では、『BYD』は『現代自動車』の約2.7倍売れていますし、累計でも『BYD』の方が上です。
ですので、このまま推移すると日本市場における韓国 vs 中国の戦いは、中国の圧勝になりそうです。ただし、日本の自動車市場全体におけるシェアで、中国の電気自動車が大きな位置を占めるかどうかは疑問です。そもそも日本市場ではあまり電気自動車が売れないのですから。
(吉田ハンチング@dcp)