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「韓国の外貨準備」現金が「37億ドル」増加。4,267億ドル

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『韓国銀行』が2023年05月04日、04月時点での外貨準備高を公表しました。

以下をご覧ください。

2023年04月
外貨準備高:4,267億ドル(約57兆6,258億円)
(前月比:+6億ドル)

<<内訳>>
⇒Securities:3,743億ドル(約50兆5,492億円)
(証券類)
前月比:-32億ドル

⇒Deposits:278億ドル(約3兆7,544億円)
(預金)
前月比:+37億ドル

⇒SDRs:149億ドル(約2兆123億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:+1億ドル

⇒IMF position:48億ドル(約6,482億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし

⇒Gold:48億ドル(約6,482億円)
(金)
前月比:増減なし

※円換算は2023年05月08日「1ドル=135.05円」のレートで算出

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of April 2023)」

当月は6億ドル増加しました。

Securities(証券類)が32億ドル減少して、現金たるDeposits(預金)が37億ドル増加しています。

当月の変動について『韓国銀行』は以下のように説明しています。

ㅇ外貨資産運用収益およびドルがやや弱含み*に伴い、ユーロなどその他通貨外貨資産のドル換算額の増加が主な要因。
*4月中、ドル指数が約0.6%下落。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2023년 4월말 외환보유액」

毎度おなじみの説明ですが、『韓国銀行』が公表している外貨準備高は時価計算されていないはずなのでどこまで信用できるかは不明です。

ドルの強さを示す「DXY」は弱まっていますが、ウォン安が進行というディバージェンスが発生しており、これを埋めることはまだできていません。

『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)で0.25%(=25bp)の利上げが行われ、韓国は利上げできるような状況ではないので、史上最高の金利差「1.75%」となりました。これによって資金流出が大きくなる懸念があります。

早く合衆国の利上げが止まってほしいというのが韓国金融当局の本音でしょう。

『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、「まだ利下げに転じられるような状況ではない」と述べていますので、しばらくは様子見になりそうです。

2022年03月~2023年04月の外貨準備高の推移を見ると以下のようになります。

ウォン安阻止でドルを溶かして、一時4,000億ドルを割りそうになりましたが、持ち直しています。

韓国の外貨準備高を年次の推移で見ると以下のようになります。


↑2023年は04月末時点

2021年に「4,631億ドル」を達成した翌年にガタッと減少して、現在は小康状態。2023年は経常収支が大幅に減るという予測も出ており、外貨準備を積める状況ではありません。

(柏ケミカル@dcp)

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