2024年12月14日(土)に、韓国国会で尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の弾劾決議案が可決されました。
韓国国会前に集結した「市民」の皆さんとやらが歓喜の声を上げ、中には泣き出す人まで出ました。国会の過半数を押さえている最大野党『共に民主党』議員はじめ、左派メディアは「民主主義の勝利」と自画自賛したのですが……。
では、この民衆主義の勝利とやらを市場はどう評価したのでしょうか。
まず外為、ドルウォンです(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
土曜日は市場はお休みですから、明けて12月16日(月)、うっすいでがウォン安が進行し、この記事を書いている12月17日16:28現在もウォン安方向です。
つまり外為市場は、「民主主義の勝利」でウォンに対する信用が戻ったなどと考えていません。
次にKOSPI(韓国総合株価指数)です。以下をご覧ください。
弾劾訴追案可決から週が明けて、16日(月)、上げて始まったものの結局は陰線。終値は「2,488.97」で2,500割れ。
翌17日も陰線となって下落しました。
――というわけで、「韓国の民主主義の勝利」なんてものは市場からは全く信任されてなどいません。
憲法裁判所で、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が、国会がどのような状態であったのか、いかに北朝鮮に浸透されている議員がいるのかなど、赤裸々に語りだしたら、韓国に対するソブリンリスクはさらに明らかになるでしょう。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は憲法裁判所にテレビ中継を入れろ――と主張しています。筆者などは大賛成です。英語と日本語のリアルタイム通訳も入れましょう。
記録を全部残して公開するべきです。
韓国の民主主義がどのようなものか、特に自由民主主義国家はもっと知るべきです。
このとき市場はどう判断するでしょうかね。
(吉田ハンチング@dcp)