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中国と韓国はどちらも「相手国との貿易で赤字だ」と言っている

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中国の公式統計はインチキですが、それでもだませない、あるいはウソを公表しにくい数字があります。

輸出入の金額です。

なぜなら相手国も輸出入統計を公表している場合には、あまりにも数字の乖離かいりが大きいと、すぐにウソだと見破られてしまうからです。

先にご紹介したとおり、中国の海関総署が2023年06月の輸出入動向のデータを公表しました。あくまでも暫定版ですが、これで2023年上半期の数字が締まったことになります。

「韓国-中国」の輸出入のデータを見てみましょう。


↑黄色のセルが対韓国のデータ。赤いセルは01~06月の累計。左が輸出、右が輸入

対韓国貿易 2023年01~06月累計
輸出:764.0億ドル-4.6%
輸入:770.2億ドル-24.9%
貿易収支(輸出 – 輸入):-6.2億ドル

( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『中国 海関総署』公式サイト「(6)2023年6月进出口商品主要国别(地区)总值表(美元)」

中国の海関総署のデータでは、貿易収支を計算するとマイナスになります。つまり、対韓国では中国は貿易赤字ということになります。

ところが、韓国の税関および産業通商資源部のデータでは以下のようになっています。

対中国貿易 2023年01~06月累計
輸出:601.84億ドル
輸入:733.09億ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-131.25億ドル

⇒データ出典:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2023年06月の輸出入動向」

韓国政府の統計では、上掲のとおり対中国貿易は「-131.25億ドル」の赤字です。

つまり、中国、韓国共に「相手国との貿易は赤字だ」と言っていることになるのです。

中国側データの対韓国輸出は「764.0億ドル」で、これは韓国からすると輸入になりますが、韓国のデータ「733.09億ドル」と近い数字ではあります。

しかしながら、中国側データの対韓国輸入「770.2億ドル」は、韓国からすれば輸出になりますが、韓国側データ「601.84億ドル」とは約170億ドルも合いません。

なぜこれほど違うのでしょうか。

(柏ケミカル@dcp)

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