韓国通貨「ウォン」の動向です。2019年12月11日(水)は市場が開いてから速やかにウォン安が進み、16:40(日本時間)には「1ドル=1,195.02ウォン」にまで達しましたが、ウォン買い勢力の激しい圧力によってなんと終値は「1,189.65ウォン」と「1,190ウォン」を切るところまで押し戻しました(チャートは『Investing.com』より引用)。
1分足(ローソク足1本が1分の値動きを示します)にしてみると、上掲のようになり、上昇・下降のローソク足が入り乱れており、ウォン安方向へ向かうのを上から下へ引っ張り戻す緑のローソク足が目立ちます。韓国通貨当局が為替介入を行っているとすればかなり激しい戦いだったはずです。
トレンドラインを引いてみると、上掲のように「ウォン安進行のチャネルラインはまだ崩れていない」と考えることも可能ですが、直近高値の「1ドル=1,192.18ウォン」を日足の実体線としては破れていないので、ここが天井で以降はトレンド変換して面白くはないですが「ウォン高」方向へ進むことが考えられます。
もし通貨当局が本当にウォン安阻止を行っているのであれば、市場の動向として自然にウォン高方向へ向かってもらいたいと考えているはずです。こんなことを続けていればドルが減るばかりで、ドルがなくなれば「おしまい」ですからね。
(柏ケミカル@dcp)
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