「韓国の誠意を見せろ」は「金を出せ」である。

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2023年11月23日、韓国司法がまた国際法違反の判決を出しました。自称慰安婦被害者・原告の訴えを全て認め、日本政府は「1人当たり2億ウォン」の損害賠償を支払えとしたのです。

Money1でもご紹介したとおり、先の第三者弁済の実行は本質的な問題解決ではありません。韓国・尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領と日本・岸田文雄による「本質の糊塗」です。

そのツケがもう現れたのです。しかも尹錫悦(ユン・ソギョル)政権から左派・進歩系政権に変わったわけではないのに――です。

韓国メディア『東亜日報』に興味深い記事が出ています。巷間いわれている「政権が変わったら日韓関係が再び悪化する」という件についての記事ですが、韓国式愛国心に満ちています。

以下に記事の一部を引用します。

(前略)
しかし、これからが問題だ。強制徴用は依然として懸案事項であり、いつ爆発するか分からない火種だ。

先の07月、財団は判決金を受領していない被害者4人に対して公託しようとしたが、裁判所が受け入れなかった。「被害者が第3者弁済案に反対する」という趣旨で公託官が反対したからだ。

より根本的な不安要素は日本の態度だ。

先の強制徴用解決法発表当時、政府は日本が「誠意ある対応措置」を取ることを期待した。私たちが先に杯の半分を満たしたので、日本が残りの半分をすぐに満たしてくれると見た。

それから半年以上が過ぎた。日本は謝罪と賠償ともに失望している。謝罪は岸田首相が05月の訪韓時に「過酷な環境で多くの方々が非常に苦しく悲しいことを経験されたことに心が痛む」と述べたのが全てで、賠償は全国経済人連合会(現韓国経済人協会)と日本経済団体連合会が作った「未来パートナーシップ基金」に日韓がそれぞれ10億ウォンを出したのが全てだった。

日本は「過去の歴史に対する痛切な反省と謝罪」を明文化した1998年の「金大中・小渕宣言」を継承する努力でもしなければならない。

賠償面では、被告企業である『三菱重工』と『日本製紙』が財団にお金を出すのが難しいなら、「未来パートナーシップ基金」でも誠意を示すべきだ。この基金の拠出額も大幅に増やすべきだ。

これが最低限の誠意だ。

日韓関係に関して日本が不安なら韓国は不満だ。「韓国の政権交代リスク」が不安なら、誠意ある措置が先だということを日本政府は再認識すべきだ。

⇒参照・引用元:『東亜日報』「한일 관계 불안하다는 日… 최소한의 성의부터 보여야[광화문에서/신진우]」

またぞろ「謝罪と誠意」ですが、おかしな主張をしています。

そもそも「未来パートナーシップ基金」は、日韓の友好的未来のためにお金を拠出しましょう――というものであって、『三菱重工』など韓国によって不当に被告にされた企業による賠償金ではありません。

にも関わらず、それを「増額しろ」「それが最低限の誠意だ」などと述べています。筋違いも甚だしいです。

『ダウンタウン』の松本人志さんが、『北の国から』のセリフを引いて「キミはさっきから誠意、誠意と言っている。誠意って何かね?」とボケることがありますが――「韓国はさっきから誠意、誠意と言っている。誠意って何かね?」です。

答えは「お金」です。

在日朝鮮人三世(日本に帰化されました)の金田正二先生が有名ブログ『在日朝鮮人から見た韓国の新聞』で以下のように書いていらっしゃいます。「『誠意』と『성의(誠意)』の違い」というエントリーです。一部を以下に引用します。

(前略)
日本では『私利・私欲を離れて、正直に熱心に事にあたる心。まごころ。「誠意のこもった贈り物」「誠意を示す」「誠心誠意」』(デジタル大辞泉より)、という意味で「誠意」という言葉が用いられます。それに対して南朝鮮ではどうかと言うと、向こうのwikiから「성의(誠意)」についてチョット引用を。

・誠意:정성스러운 뜻이라는 의미를 지니고 있으며 보통 “성의를 보이시오!”라고 하면 뇌물,촌지 등을 의미하는 경우가 많다.

・誠意:丁寧な応対という意味を持つが、一般に「誠意を見せてください!」と言うときには、賄賂や寸志などを意味する場合が多い。

日本でもあらぬ人たちが「誠意を見せろや、ゴラァ!」と言いますが、実はアレ、私たち発祥の言葉。何せ、元々「誠意」は金を要求するときの言葉として使われていたのです。

ですから、2011年の外交部の「誠意」発言も日本に対して「金を出せ」という意味です。

ですが、安倍首相の「誠意」は金品を要求したものではない。ですが、南朝鮮人は金品要求に聞こえる。だから「10億円返金」論争が高まってしまうのです。
(後略)

⇒参照・引用元:『在日朝鮮人から見た韓国の新聞』「『誠意』と『성의(誠意)』の違い」

2017年01月のエントリーですが、金田先生の指摘は正鵠を射ているでしょう。韓国が誠意、誠意と言っているときは「金を出せ」に他なりません。

しかし、日本はいわゆる「慰安婦問題」について本来、一切お金を出す必要がありません。

1965年の日韓請求権協定において、日本の朝鮮半島に対する債務は全て精算された――からです。

(吉田ハンチング@dcp)

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