韓国メディア『韓国経済』が興味深い記事を出しています。
「外国人、“鉄筋を適当に縛って終わり”…建設現場の不満爆発」というタイトルなのですが、外国人労働者が増加している韓国の「現場」をリポートしています。以下に記事の一部を引用してみます。
01日、京畿道高陽市の1200世帯規模のアパート新築工事現場では、英語、中国語、タイ語、ベトナム語、モンゴル語など様々な言語が聞こえてきた。
中国同胞の作業班長はチームメンバーに手振りと身振りで鉄筋の結び方などを説明した。
全労働者800人余りのうち、外国人労働者が半分を占めた。
現場関係者は「工程ごとにチームメンバー間のコミュニケーションが円滑でないため、工事期間が長くなり、仕上げも精巧でない面がある」とため息をついた。
(中略)
この日訪れた建設現場でも、外国人労働者に対する不満が少なくなかった。
現場の関係者は「今日もアパートの骨組みを建てる外国人労働者が鉄筋を緩く縛って仕事を終わらせようとしたので、再び指示した」と話した。
コンクリートの中の鉄筋を図面に合わせて正確に固定するには、結束機を利用してワイヤーで鉄筋をしっかりと結ばなければならないが、外国人労働者は細心の注意を払わないという説明だ。
1個当たり1tの荷重に耐える結び目は、マンションの耐久性に直結する。
(中略)
製造業分野の状況も同様だ。
外国人労働者の採用が多い京畿道始興の半導体装置用部品メーカーD社の関係者は「同じように3カ月間教えても、学ぶスピードは2倍以上違う」と話した。
モンゴル人が急増している引越業界も様々な困難がある。
ソウル江東区の引越センターの代表は「採用した外国人労働者全員が不法滞在者であるため、彼らは営業用車両の免許を取得できず、犯罪の懸念もある」とし、「韓国人より何倍もの関心と注意が必要だ」と話した。
「今日もアパートの骨組みを建てる外国人労働者が鉄筋を緩く縛って仕事を終わらせようとした」と現場監督が述べたとのことで、「外国人労働者が手抜きをする」という主旨です。建築現場だけではなく、製造業の方でも外国人労働者が増えており、教育が大変だ――となっています。
しかし、引っ越し業界の「採用した外国人労働者全員が不法滞在者」というのはいかがなものでしょうか。
韓国は人口が急減していきます。そのため、ご多分に漏れず、政治家や経済界から「移民政策を進めるべし」という声が高まっています。
もし多くの移民を受け入れる方向に舵を取るなら、「外国人労働者が手抜きをする」などと言ってはいられなくなるでしょうし、そのような言説自体が問題になる社会になるのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)