『KITA』(韓国貿易協会)のデータによると、韓国が外国から輸入した電気自動車は01~11月累計で「21億3,200万ドル」。対前年同期比で15.3%の増加です。
韓国は電気自動車強国と誇るのですが、これは生産および輸出の話だったはずなのですが、実は輸入も拡大しているのです。Top3を見ると以下のようになります。
第1位 ドイツ:8億7,100万ドル(47.5%)
第2位 中国:5億8,000万ドル(+257.7%)
第3位 アメリカ合衆国:5億400万ドル(-48.1%)
※( )内は対前年同期比の増減
第2位 中国:5億8,000万ドル(+257.7%)
第3位 アメリカ合衆国:5億400万ドル(-48.1%)
※( )内は対前年同期比の増減
ご注目いただきたいのは、対中国輸入が257.7%も増えていることです。対合衆国輸入はほぼ半減しています。
この増加は、07月に上海のギガファクトリーから大挙韓国に流れ込んだ『Tesla(テスラ)』「model 3」が原因です。このmodel 3は、バッテリーを中国産「LFP」バッテリーを搭載したバージョンです。
価格は合衆国産より2,000万ウォン以上価格を下げており、韓国政府が給付する補助金を加えると4,000万ウォン台で購入できるようになりました。テスラの電気自動車を高級車とし、ブランド物に弱い韓国の皆さんが飛びついたものと見られます。
日本人からすれば「ばかだなあ」という結果です。
政府が補助金を出してケツを持っている中国企業には価格競争をしても勝てないのですから、まともな勝負にはなりません。中国企業はフェアな競争をしているのではないのです。
韓国は、合衆国とEUを見習って、国内市場を食い荒らされる前に、中国産電気自動車に対して関税賦課、補助金の停止などの対抗措置を取るべきです。もちろん中国政府からの猛烈な批判を覚悟して――ですが。
(吉田ハンチング@dcp)