短信です。誠に申し訳ありません。
2022年07月06日、『韓国銀行』から2022年第1四半期時点での資金循環統計が公表されました。
資金循環統計というのは、政府・企業・家計などの経済主体別に、金融取引の結果生じる「資産(資金運用)」「負債(資金調達)」を記録したものです。
今回のデータで面白いのは、(非金融系)企業と政府が負債(資金調達)を増やしてる点です。以下をご覧ください。
非金融系企業:-27.8兆ウォン
一般政府:-23.3兆ウォン⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Flow of Funds during the 1st quarter of 2022(preliminary)」
この数字は、資産(資金運用)から負債(資金調達)を引いたものです。マイナスになるということは、負債(資金調達)の方が大きいことを示しています。
対前年同期比で比較すると、
非金融系企業:-18.0兆ウォン ⇒ -27.8兆ウォン
一般政府:-8.3兆ウォン ⇒ -23.3兆ウォン
一般政府:-8.3兆ウォン ⇒ -23.3兆ウォン
と純調達規模はいずれも大きく拡大しています。特に一般政府の調達額の拡大が顕著です。
企業が資金調達を増やしているのは、資源価格の高騰による運転資金の拡充のためと推測できます。調達規模は70.6兆ウォンに達しており、前年同期の62.1兆ウォンを大きく上回っています。
政府の2022年第1四半期の調達規模は「101.5兆ウォン」になります。2021年第1四半期が「92.8兆ウォン」ですので、こちらも前年同期より大きく増えました。
政府の資金調達が増えたのは、支出規模を拡大させたからです。
時期的に資金調達が拡大しているのは気になります。資金調達ができるうちはいいのですが、信用がなくなってこれが詰まるといつものドボン騒動ですから。
(吉田ハンチング@dcp)