韓国「夢の列車が不人気」旅客数は予想の「1/3」でした

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日本メディアも少し報じたので、ご存じの方がいらっしゃるかもしれませんが、2024年03月31日、韓国では「夢の鉄道」といわれた「首都圏広域急行鉄道」(GTX)の一部区間(水西駅~東灘駅)が開業しました。

GTXの最初の路線である「GTX-A」と呼ばれています。

投開票04月10日の総選挙前に無理から開業させた、と目されていますが、それはともかく開業から早くも1カ月近くがたったわけです。

ところが、これが大変に不人気なのです。国土交通部によると、1日の利用客数は7~8,000人となっており、政府予想は「2万1,000人/日」でしたから、なんと1/3という惨状です。

何が原因かというと、「首都圏広域急行鉄道」という名前なのに一部区間した開業していないことです。

このGTX-Aはソウルを南北に貫く全長80kmの路線として構想されたものです。坡州市の雲井からソウル駅、三成サムスン駅を通って、(今回開業した)水西、城南、駒城、東灘に至ります。

今回部分開業となって、水西駅~東灘駅しか乗れません。ソウルへの高速移動が目的で造ったのに、肝心のソウル駅駅までいかないのです。これでは目論見どおりいかないのは当然です。

肝心のソウル駅、三成サムスン駅(江南に位置する重要ポイント)は地下工事が遅れて間に合いませんでした。全部できてから開業すればいいものを、総選挙対策で前倒しにしたのでこんなことになりました。

選挙にも負けたので、泣くに泣けません。

ひどい話なのは――予想旅客数に達していませんから――当然の如く「赤字」な点です。赤字のまま全線開業まで耐えるしかないのですが、全線開業は2028年。なんと4年も先です。

韓国メディア『毎日経済』は「今年末から運営損失額だけでも年間数百億ウォンが予想される」と書いています。

国民の歓心を買おうとして失敗した、ポピュリズム政治の失策の一つに数えられるのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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