2025年01月07日、『韓国銀行』が「2024年第3四半期の資金循環統計」を公表しました。
※一番右のコラムが「2/4P」になっていますが、恐らく「3/4P」の間違い。第2四半期が2つあるわけはないので(2024年第3四半期のデータとして公表された資料です)。Pは「暫定版(速報値)」を示します。⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Flow of Funds in Q3 2024(Preliminary Estimate)」
この資金循環統計は、資金の運用・調達を示すものです。英語の表組のタイトルはlending/borrowingとなっていますが、lendingは「貸出」で、borrowingは「借入」です。
金額は純運用額(貸出 – 借入)を示しているのでプラスになると貸し出している金額の方が多く、マイナスになると借り入れている金額の方が多いということです。
Lending(貸出)
……資金や資産を他者や他の部門に貸す行為を指します。
表組では「プラスの値(+)」で表記され、資金が余っていて貸し出していることを意味します。
Borrowing(借入)
……他の部門から資金を借りる行為を指します。
表では「マイナスの値(-)」で表記され、資金が不足していて借り入れていることを意味します。
つまり、+の符号は「資金供給」で、-の符号は「資金調達」になります。最終的には「Total Economy」(韓国内)と「Rest of the world」(外国)での数字がバランスします。
例えば、直近の2024年第3四半期(3/4)は、
Total Economy:36.5兆ウォン
Rest of the world:-36.5兆ウォン
±0
でバランスしていますね。簡単にいえば、外国は韓国から36.5兆ウォン資金調達している(韓国が外国に対して資金供給している/外国で資金運用している)ということです。
特にご注目いただきたいのは、2024年第1四半期のGeneral government(一般政府)です(以下に再掲します)。
↑黄色のマーカーが2024年第1四半期のGeneral government(一般政府)。「-50.5兆ウォン」の巨額借り入れです。
なぜ50.5兆ウォンも資金調達してるんですか?――という話です。そもそも民間が不景気なときには政府が資金供給しなければなりません。しかるに……です。
もちろん調達しないと回らなかったからです。
(吉田ハンチング@dcp)