Dr.DOOM(ドクター・ドゥーム)といわれる方が韓国にいらっしゃいます。『西江大学』のキム・ヨンイク教授です。
『DOOM』(C)1993 id Software Inc.
『DOOM』というゲームを思い出す方もいらっしゃるかもしれませんが、DOOMは「運命」「破滅」「最後の審判」といった意味ですから、キム教授は「破滅博士」というわけです。
なせこのような二つ名がついているかというと、キム教授はもともと証券アナリストだったのですが「2001年9.11直前の株価暴落」「2008年のリーマンショック」を予測したから――だそうです。
筆者がキム教授の予測を確認したわけではありませんので、あくまでも韓国メディアからの伝聞です。
で、この破滅博士、キム教授は2021年下半期から「バブル崩壊」を警告していらっしゃるのです。
韓国メディア『朝鮮日報』がキム教授にインタビューした記事を出していますので、同記事から一部を引用するとこんな具合です。
(前略)
キム・ヨンイク『西江大経済大学院』教授は、11日のインタビューで「これまで低金利の影響で膨らんだアメリカ合衆国経済のバブルがはじけ始めた」と警告した。前日、合衆国01月の消費者物価上昇率(7.5%)が40年ぶりに最高値を取ったという発表以後、ナスダックが2.1%落ちるなど3大指数が一斉に下落したが、これは始まりに過ぎないという意味だ。
彼は「今年の合衆国証券市場はS&P基準で20%以上落ちる可能性がある」と見通した。
(中略)
このように合衆国証券市場を展望すると、韓国証券市場はどの程度打撃を受けることになるだろうか。
キム教授は「KOSPIも今年上半期中2,500線まで落ちると思う」と話した。
それと共に「今後少なくとも4年間は合衆国株式市場に対する期待収益率を下げ、アジアやヨーロッパ市場に目を向けるようになる」と話した。
(後略)
以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)
水色の水平線がキム教授が「上半期中に落ちる」という2,500線です。なんとなれば、この線は簡単に抜かれそうな気もいたしますが……どうなるでしょうか。
恐らく『FRB』はガス抜きのため「合衆国の株価・不動産価格が10%ぐらい下がってもしゃあねえべ」ぐらいの感じでしょう。その点は同意いたします。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。あと4カ月余りで結果は出ます。
(吉田ハンチング@dcp)