2024年04月30日、韓国の金融監督院が『SKハイニックス』に押収捜査に入りました。
これは、半導体設計会社『FADU(ファドゥ)』の「インチキ上場」案件に絡んでのことです(インチキかどうかはこれから捜査するのですけれども)。『ファドゥ』が上場する際に提出した資料の「売上」をごまかしたのではないか――という疑念が持たれており、『SKハイニックス』がメインの取引先であるため、裏付け捜査に入った――と見られています。
同社は、2023年08月にKOSDAQ(コスダック)に上場したのですが、その際には「2023年の売上高」を1,202億ウォンとしていました。結果、公募価格1株3万1,000ウォン、時価総額1兆4,898億ウォンで上場を果たしました。
ところが、上場後の2023年11月には業績が低調で株価が急落。『ファドゥ』が提出した申告書によると、2023第2四半期は5,900万ウォン、第3四半期は3億2,000万ウォンの売上しかなかったのです。
これでは上場する際にウソをいったのではないか――と疑われるのも無理はありません。
すでに金融監督院は、上場関連主管会社である『NH投資証券』、『韓国投資証券』、韓国取引所などにも捜査に入り、関連資料を確保しています。
ちなみに同社の株価は上場後、下落して現在は大変に低迷しております(チャートは『Investing.com』より引用)。
いかにも「韓国だなあ」という話ですが、もしウソをついていたなら、報われないのはお金を突っ込んでしまった人たちです。
(吉田ハンチング@dcp)