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負債比率527%『韓国電力』社長から泣き入る。「最後の手段は電気料金の値上げです」

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文在寅政権時に経営が傾いた『韓国電力公社』は、2023年第3四半期から黒字転換に成功しました。しかし、先の記事でもご紹介したとおり、負債を積みすぎました。

2024年03月末時点で、貸借対照表は以下にようになっています。

資産総計:239.0兆ウォン
負債総計:200.9兆ウォン
自己資本:38.1兆ウォン

『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト

2024年第1四半期終わり時点で、負債比率は「約527%」(負債が自己資本の5.27倍ある)

韓国の基準では「負債比率200%で危険」とされますので、基準からいっても無茶苦茶で、普通ならデフォルトしているでしょう。公社だから政府によって延命されているだけです。

韓国の皆さんは、いかに文在寅政権が駄目な連中だったかをを覚えておくべきです。

尹錫悦(ユン・ソギョル)政権が電気料金を上げたので、助かったのですが、1年間に利子払いだけで4.4兆ウォンのキャッシュアウトがあります。

黒字になってもキャッシュフローが回らないと会社はおしまいです。

――で、2024年05月16日、『韓国電力』の金東喆(キム・ドンチョル)社長が記者会見で、

最後の手段として、最小限の電気料金の正常化が必ず必要であることを政府当局に懇願する

と述べました。

「鳴きよった」という話ですが、一国の電気インフラを握る会社が飛びそう――というのは大変に格好が悪い話です。キャッシュが回らず、メンテの不備、燃料が買えないなどで大規模ブラックアウトが起きたらどうするのでしょうか。

韓国政府は、少なくとも『韓国電力』のキャッシュフローが安定するところまでは、手を打つ必要があります。それが電気料金値上げであってもです。

一方で、『韓国電力』社長の泣きは政府の手だ――という指摘もあり

す。

「社長の泣き」については韓国メディアも記事を出しているのですが、世論を「電気料金値上げやむなし」にリードするための政府の手なのかもしれない――という指摘です。

邪推かもしれませんが。しかし邪推も大事です。

「『考えすぎですよ小田嶋さん』というかもしれないが、ふん、考えすぎないやつには本当のことは分からない」
――小田嶋隆

(吉田ハンチング@dcp)

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