【重要な追記・修正】韓国「電気自動車」火災で100台余り被害。火元はベンツEV

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<<重要な追記・修正>>
韓国メディア『ソウル経済』は、火元となったベンツのEV「EQE 350」に搭載されていたバッテリーセルは中国企業『Farasis Energy』の製品、ニッケル・コバルト・マンガン(NCM)タイプのものであることを確認した――と報じました。

EQEの製造地はドイツ・ブレーメンと中国・北京で、搭載されているバッテリーは中国企業『CATL』製の「NCM811(ニッケル、コバルト、マンガン811)」も使われますが、今回発火に至った電池セルは『Farasis Energy』のものとのこと。

この『Farasis Energy』製のバッテリーは過去にリコール騒動を起こしています。2021年03月、中国国営『北京自動車グループ』は『Farasis Energy』製のバッテリーを搭載した電気自動車3万1,963台に対して「特定環境でバッテリー火災発生可能性がある」とリコールを施行しているのです。

ニッケル80%・コバルト10%、マンガン10%という組成なので811と呼称されます。同種のバッテリーは他メーカーの異なった車種にも搭載されており、プジョーe-208などで火災が発生しています。

初出の原稿に誤りがあったことを深くお詫びし、修正いたします。
<<ここまで/以下元記事>>

2024年08月01日、韓国・仁川西区のマンションの地下駐車場で火災が発生し、クルマ約140台に被害が及ぶという事態になりました。


↑発火の瞬間を捉えた駐車場の監視カメラ映像。

2024年08月01日06:15分頃、マンション地下1階にある駐車場でベンツの電気自動車から出火し、消防隊が鎮火に駆けつけました。しかし、40台余りに火が移り約100台に被害が及ぶ大きな火事になり、鎮火に8時間20分も掛かりました。

地下1階の駐車場から出た煙は周辺にも広がり、多くの人が避難することになりました。

上掲のとおり、地下駐車場は惨憺たる有り様となりました。

マンションは14棟に及ぶ大規模マンション団地の一つで、この火事によって、5棟(480世帯)に電気が供給できなくなるという事態が発生。そのため、46世帯121人が行政福祉センターなどの臨時住宅施設に避難生活を余儀なくなされました。

上記のとおり、ベンツの電気自動車から発火とされていますが、車種は「EQE 350」です。

ちなみに、韓国での電気自動車の火災発生件数は以下のように推移しています。


↑2024年は05月まで。データ出典は『韓国 消防庁』

2024年は05月までで27台ですが、2023年末の「テスラの墓場」事態などで、電気自動車需要にブレーキが掛かり、これが影響しているものと見られます。

(吉田ハンチング@dcp)

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