『モルガン・スタンレー』の「メモリー半導体企業には冬が来るよ」リポート以降、韓国メディアでは「そんなことはないぞ」という記事を出しているのですが――実際の株価は低迷しています。
「韓国は半導体強国!」を支える第一の企業『サムスン電子』の株価は下げトレンドです。
2024年10月03日は開天節の祝日で市場はお休みですが、前日10月02日までの直近の日足チャートをご覧ください。
上掲10月02の「安値」にご注目ください。
「安値:5万9,900ウォン」と一時的ながら6万ウォンを割りました。
「ああ、ついに5万電子なのか」※――と韓国の個人投資家から嘆きの声が上がっています。
※韓国では『サムスン電子』の目標株価が「10万ウォン」なら「10万電子」などと呼ばれたりします。
日足を、ローソク足1本が1週間の値動きを示す週足にしてみると、以下のようになります。
10月第1週目のローソク足はまだ締まっていないのでフェアではありませんが、陰線で、実に2023年03月20日の週以来の安値。
つまりそれ以降に積み上げた時価総額を全部失ったことになります。
週足での最高値は2024年07月08週の「始値:8万7,900ウォン」ですから、10月第1周目の(10月02日現在の)終値:6万1,300ウォンまで、株価は約30.3%の下落。
失った時価総額は「158兆8,020億ウォン」に達します。高値から安値までの金額なので派手なものになりますが、約159兆ウォンの蒸発で、個人投資家の皆さんが嘆くのも当たり前です。
07月辺りには10万電子、20万電子といった威勢のいい声が上がっていたのですが、全く外れました。
「市場はいつも正しい」ので、これは後頭部を殴られたことにはなりません。
(吉田ハンチング@dcp)