韓国がイランに石油の代金を支払っていないという件が注目されています。イランは「現物でもいいから支払え」と怒っているようで、韓国に対する石油供給に問題が出るという話も持ち上がっています。
そこで注目されるのが韓国がどのくらい石油を備蓄しているか、です。少し古い資料ですが、日本の経済産業省の資料によれば、韓国には2015年06月時点で「9カ所、合計1億4,600万bbl(バレル)の備蓄容量」があり、「9,200万バレル」の「原油および石油製品」の備蓄を行っているとのこと。
⇒引用元:『経済産業省』「ASEAN諸国、インド、中国及び韓国等アジア・太平洋地域における石油等の需給動向・供給体制に関する調査 報告書」P.107
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2016fy/000562.pdf
韓国が1日当たり使用する石油の消費量は、外務省のデータによれば「279.6万バレル」となっています。
⇒参照:『外務省』「1日あたりの石油の消費量の多い国」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/oil_ex.html
ちょっと乱暴な計算ですが、備蓄容量1億4,600万バレル全てが満たされているとすれば、
1億4,600万バレル ÷ 279.6万バレル = 約52.2日
ですので、約52.2日分の原油および石油製品があることになります。
また、2015年06月時点と同じ程度「9,200万バレル」あるとすれば、
9,200万バレル ÷ 279.6万バレル = 約32.9日
ですので、約32.9日分の原油および石油製品があることになります。
ちなみに韓国は、上掲外務相のデータによれば1日当たりの石油の消費量の多い国Top10の第8位。実は韓国はドイツよりも消費量は多いのです。
(柏ケミカル@dcp)