定点観測です。
2024年10月21日、韓国の関税庁が「2024年10月01~20日の輸出入現況」を公表しました。以下をご覧ください。
2024年10月01~20日
輸出:327置6,600万ドル(-2.9%)
輸入:337億7,500万ドル(-10.1%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-10億800万ドル2024年01月01日~10月20日累計
輸出:5,414億3,700万ドル(8.8%)
輸入:5,056億9,000万ドル(-3.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):357億4,700万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「2024年10月01~20日の輸出入現況」
10月01~20日時点での貿易収支は「-10億800万ドル」です。当月も中盤まで来ましたがまだ貿易赤字です。
対前年同期比で輸出がマイナスとなっているのも注目ポイントといえるでしょう。
おや?という感じなのですが、これは以下のように主力輸出品目の動向にも表れています。
↑黄色のマーカーが半導体。半導体だけは対前年同期比で「+36.1%」と大きく伸びているのですが……。主力輸出品目
半導体:70億9,800万ドル(36.1%)
自動車:31億9,000万ドル(-3.3%)
鉄鋼製品:22億4,200万ドル(-5.5%)
石油製品:21億100万ドル(-40.0%)
船舶:13億5,500万ドル(-16.2%)
無線通信機器(スマホ):10億7,000万ドル(-21.7%)
自動車部品:10億2,500万ドル(-2.0%)
精密機器:5億4,700万ドル(-12.1%)
コンピューター周辺機器:5億1,000万ドル(15.6%)
家電製品:3億6,800万ドル(-17.9%)※( )内は対前年同期比の増減
半導体とコンピューター周辺機器以外の主力輸出品目は全て対前年同期比割れとなっています。
主張地域別の輸出入を見てみると、対中国貿易は以下のようになっています。
↑黄色のマーカーが対中国輸出、赤いマーカーが対中国輸入です。対中国貿易 10月01~20日
輸出:72億4,100万ドル(1.2%)
輸入:74億5,600万ドル(-11.1%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-2億1,500万ドル
対中国貿易は、10月もこの時点では赤字です。
2024年09月は、上掲のとおり7カ月ぶりに対中国貿易で黒字になったのですが、10月はどのように締まるのか、こちらも注目です。
主要輸出品目は半導体以外は怪しくなってきました。まあこれは予定どおりといえます。
AI需要はいまだ強いので、半導体はまだ大丈夫という話もありますが、それで韓国企業の業績が落ちないか?というと、それはまた別の話です。特に『サムスン電子』の場合は。
期待されるHBM(高帯域メモリー)の歩留まりが悪い、またNVIDIAのテストにいまだ合格できない――という話があるからです。
(吉田ハンチング@dcp)