「政府の補助金がなければ韓国の半導体産業は急速に落ちぶれる」

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韓国メディア『ソウル経済』が嘆き節な記事を出しています。

冒頭部分だけ引用するとこんな具合です。

国内半導体企業の売上に比べ研究開発(R&D)支出が全世界最下位圏という分析結果が出た。

韓国の半導体産業は製造中心に集中しており、毎年、設備投資資についての負担が増加し、政府補助金の支援がなされない場合、競争力が急速に毀損きそんされる可能性があるという懸念も提起される。
(後略)

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「美·日 보조금 퍼붓는데…K반도체 R&D ‘세계 최하위’」

「政府はもっと半導体産業に補助金を出せよ」という不満で、「このままだと韓国の半導体産業の競争力がなくなってしまうぞ――といっています。脅しでしょうか。

そもそも競争力なんかあったっけ――なのですが、研究開発費の支出が少ないというのはなぜいえるのでしょうか。

実はこの記事は、アメリカ合衆国の『Semiconductor Industry Association』(略称「SIA」)が2024年09月17日に出した「2024 Semiconductor Industry Report」を基にしています。

この資料から引用しますが、まず以下をご覧ください。世界半導体市場における各国(およびエリア)のシェアです。

⇒参照・引用元:『SIA』「Highlights of SIA’s 2024 State Of The U.S. Semiconductor Industry Report」

合衆国は50%のシェアを持っています。同リポートでは、

合衆国の半導体産業は世界市場の半分を占めており、平均すると着実な年間成長を示しています。

1990年代後半以来、米国はチップの世界販売市場シェアリーダーであり、2023年には合衆国の半導体産業はその傾向を継続し、世界の売上高の50.2%を占めています。
(後略)

と誇らしく書いています。

「へーへー。そうでございましょうねえ」と言いたくなる自画自賛ですが、ありとあらゆる手を使ってよその国の成長を阻害して回る(ことができる)ので、世界一も当然でしょう。

面白いのは韓国です。「半導体強国ーっ!」といっている韓国ですが、合衆国に続いて第2位ではあるものの、世界シェアは『SIA』によると14%しかないのです。「日本は後進国に転落した」とかいってますが、日本は9%あります。

次のデータがさらに面白く、これが『ソウル経済』記事の元ネタ。

その国の半導体産業が売上の何%を研究開発費に突っ込んでいるのか?のグラフです。


↑右側が「半導体研究開発費の売上比」です。

アメリカ合衆国:19.3%
欧州:14.0%
日本:12.0%
台湾:11.0%
韓国:9.5%
中国:7.6%

世界の半導体市場で合衆国に次いで第2位のシェアを持っているのに、韓国は半導体研究開発費(R&D)につぎ込むお金は売上に比して台湾より少ないのです。

ただし、『ソウル経済』はこれをわざと「政府の補助金」に読み替えている節があります。研究開発費というのは「補助金」のことではありません。

『SIA』のこのリポートをもって、政府の補助金が少ないから韓国の半導体産業の競争力が急速に毀損される可能性がある――などと主張するのは言い過ぎではないでしょうか。

そんなことを主張しても、韓国政府にお金がないのはMoney1でもご紹介してきたとおりです。韓国人は何でもスグ他人ひとにせいにしますが、そんなことをしても問題は解決しません。

「誰かが助けてくれないとボクできない」という態度をやめて、少しは自分の知恵と工夫でなんとかしたらいかがでしょうか。

日本は、この何でも他人のせいにし、スグに他所よそから技術を剽窃しようとする韓国など全く助ける必要はありません。無視して何も与えなければ勝手に落ちぶれていきます。放っておきましょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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