2024年09月27日、日本『自由民主党』の新総裁に、何を言っているのかよく分からない石破茂さんが選ばれました。
中国側メディアでも本件は大きく取り上げられています。中国外交部の定例記者ブリーフィングで、石破茂新総裁について質問が出たのですが、傑作な質疑応答になりました。
以下に中国外交部のプレスリリースから引きます。
『NHK』記者:
本日の自民党総裁選挙において、石破茂氏が自民党総裁に選出され、日本の新首相となります。選挙戦中、石破茂氏は「アジア版NATO」設立の必要性を表明した。石破茂氏の当選に対する中国の反応は? 当選後の日中関係についてはどのようなことを期待していますか。
林剣:
関連する選挙結果については承知しているが、これは日本の国内問題であり、中国はコメントしない。日中関係の長期的で健全かつ安定した発展は両国民の根本的利益であり、これが唯一の正しい選択である。
日本が歴史に学び、平和発展の道を堅持し、日中間の四つの政治文書に定められた原則と合意を遵守し、中国に対する客観的で正しい理解を確立し、積極的かつ合理的な政策を追求することを期待する。
われわれは、中国に対する戦略的互恵関係を包括的に推進し、日中関係が正しい軌道に沿って持続的かつ健全で安定した発展を促進するために、中国と同じ方向で協力しなければならない。
『共同通信』記者:
今年08月に石破茂氏が台湾を訪問し、台湾の指導者らと会談しました。石破茂氏当選後の日台関係について報道官はどう見ているのか。
林建:
台湾は中国の省であり、「台湾の指導者」は存在しません。ご指摘の問題については、中国は以前から立場を表明しております。中国は日本の政治家の台湾訪問に常に断固として反対しており、この立場は明らかである。
増税路線を引いて日本人を苦しめるだろう石破茂さんが『自民党』新総裁に就任したことについて、一応「日本国内の問題なので中国はコメントしない」としたものの、その後が長く、ズラズラと御託宣を垂れています。
「日本が歴史に学び、平和発展の道を堅持」しから始まって、「中国と同じ方向で協力しなければならない」まで。述べていることは、中国を助けろ――です。
日本は自由民主主義国家であり、習近平さんと中国共産党が法の上に立つ一党独裁国家を一緒にしてほしくないものです。また、日本は自由主義経済国ですので、習近平さんの指導するおっかしな社会主義経済とは相容れません。
中国が清朝のように倒れるまで、この戦いは続くのです。
傑作だというのは、(何を考えてこんな質問をしたのかよく分かりませんが)『共同通信』の記者が、「石破茂は08月に台湾に出掛け、“台湾の指導者”に会っていますけど……」と聞いたことです。
↑2024年08月13日、自民党の石破茂元幹事長ら超党派の国会議員団は頼清徳総統と台北市で会談。
林剣報道官の回答は「台湾には指導者などいません」という、毎度おなじみの木で鼻をくくったようなものでした。
世が幕末なら岡田以蔵か田中新兵衛に「奸賊」あるいは「獅子身中の虫」、もしかしたら「天誅!」と斬られただろう石破茂さんは――中国外交部の弁によれば「台湾の指導者と会ったのではない」――ことになるのです。
(吉田ハンチング@dcp)