2020年02月20日(木)07:02現在(日本時間)、まだ19日(木)が締まっていませんのでご紹介するのは危ないのですが、ウォン安がさらに進行しました。ドルウォンチャートは以下のようになっています。
日足で陰線(下落するローソク足のことです)だったのを陽線(上昇するローソク足のことです)にひっくり返しました。先の記事でドルの強さを示す「DXY」指数(ドル指数)が非常に強まっていること、またそのためローカルカレンシー「ウォン」が安値基調であることをご紹介しましたが、全くそのとおりの安値進行です。
『Bloomberg(日本語版)』でもDXYの強まりについての報道が出ています。
⇒参照:『Bloomberg(日本語版)』「【NY外為】ドル指数が10月以来の高水準、FOMC議事要旨受け」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-19/Q5YRW6T1UM0Z01?srnd=cojp-v2
また「ドル円」も「1ドル=111円」をつけるなど為替市場は「ドル強」(ということは相対的に他の通貨は安くなります)で動いています(上掲URLの『Bloomberg』記事中にもありますがドルに対して強まった通貨もあります)。
19日が締まる前にスポーンと下落する可能性はありますが、とりあえず「特報」です。
追記
2020年02月19日(水)が締まりました。結局ウォン売り圧力が最後まで強く、さらなるウォン安の進行となりました。以下の記事にまとめましたので、本記事と併せてお読みいただければ幸いです。
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(柏ケミカル@dcp)
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