2024年11月11日、韓国の関税庁が「2024年11月01~10日の輸出入状況」のデータを公開しました。以下をご覧ください。
2024年11月01~10日
輸出:149億900万ドル(-17.8%)
輸入:157億6,500万ドル(-21.0%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-8億5,600万ドル2024年01月01日~11月10日
輸出:5,807億5,000万ドル(8.1%)
輸入:5,420億4,000万ドル(-2.8%)
貿易収支(輸出 – 輸入):387億1,000万ドル
月初なので、貿易赤字でも別に毎度の話ですが、注目したいのは、対前年同期比で輸出が突然マイナスに転落したことです。
しかも「-17.8%」と大きな下落です。輸入も「-21.0%」と急激に減少しました。
なぜこうなったのかの説明が公表資料の中にありません。
また気になるのは、今回の資料の中にある主要輸出品目です。
半導体の対前年同期比の増減が「17.4%」しかありません。ここまでは+30%、+40%と派手な数字だったのですが、急に10%台に落ちました。
気になる対中国貿易を見てみましょう。主要貿易相手国別の輸出入が以下になります。
対中国貿易
輸出:33億1,500万ドル(-14.6%)
輸入:33億8,100万ドル(-22.1%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-6,600万ドル
対中国貿易は「6,600万ドル」赤字です。それはいいとしても(毎度のことなので)、対中国輸出が対前年同期比で14.6%も減少していることの方が問題です。
中国だけでなく、
アメリカ合衆国:-37.5%
EU:-26.3%
マレーシア:-27.6%
日本:-19.4%
中国:-14.6%
シンガポール:-14.0%
インド:-11.8%
と輸出が対前年同期比で大きく減少しています。
なぜこれほど輸出が減少したのでしょうか? 当局による説明がないので、月央の輸出入の動向を注視するようにします。
(吉田ハンチング@dcp)