韓国国会で猛威を振るっているバカの群れ『共に民主党』が、韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(首相に相当)の弾劾訴追案の上程を一時停止しました。
『共に民主党』は、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が言うことをきかなければ弾劾する――の条件を2つ挙げています。
①内乱特別検事法および金健熙(キム・ゴンヒ)特別検事法の公布
②憲法裁判所の判事(裁判官)を3人追加することを承認せよ
②の憲法裁判所の判事を3人追加せよ――が焦点になってきました。
本件は『共に民主党』の自業自得な面があります。というのは、本件はそもそも『共に民主党』が抵抗して、追加させなかった事案なのです。
ところが、ここにきて急遽、追加すべき判事候補の名前まで挙げて(つまり自分たちの主張「弾劾訴追案は合憲」という判断を出しそうな判事を指名しているわけです)、韓悳洙(ハン・ドクス)大統領代行を脅迫しています。
なぜ、このようなヤクザまがいの脅迫を行ってるかというと――。
憲法裁判所に判事が6人しかいない「もしかしたら違憲判断が出るかもしれない」
2024年12月14日(土)に、弾劾訴追案は可決したのですが、これが合憲かどうかが憲法裁判所で審理されます。
憲法裁判所が合憲と判断して初めて、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の罷免が決定します。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領をひきずり下ろしたい『共に民主党』は、どうしても憲法裁判所に「合憲」の判断を出させななければなりません。
ところが、憲法裁判所には現在判事(裁判官)が6人しかいません。
大統領の弾劾を成立させるには、裁判官9人中6人以上の賛成が必要です。しかし現在の憲法裁判所は6人体制であり、1人でも反対票が出ると弾劾案は否決される状況です。
そのため『共に民主党』としては、弾劾が成功する確率を上げるために判事を3人追加したい、というわけです。
ところが、憲法裁判所の裁判官は国会が推薦する人選ですが、これを実際に任命する権限を持つのは大統領です。現在は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の権限が執行停止となっているので、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が任命権限を代行することなる――と見られます。
「見られます」というのは、『国民の力』は「大統領権限代行者には、任命権限はない」と主張しているからです(裁判官を3人追加しないママで審理を行わせたいわけです)。
野党『共に民主党』は、尹大統領の弾劾審判が遅れることで、現在の政治状況における野党の優位性が低下することを懸念しています。そのため、憲法裁判所の裁判官を迅速に任命し、審判を早期に進める必要があると主張しています。
一方の政府与党『国民の力』は、弾劾審判のプロセスが急がれすぎることで、憲法裁判所が公平で十分な判断を行う時間が奪われることを懸念しています。もちろん、『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)代表の有罪が大法院で確定するための時間を稼ぎたい意図もあります。
『共に民主党』が単独で3人を推薦しているが……
『共に民主党』は、人事聴聞を終えた憲法裁判官候補の3名、マ・ウニョク、チョン・ゲソン、チョ・ハンチャンの聴聞報告書を単独で採択。
民主党は、この3名の任命同意案を2024年12月26日の国会本会議で可決するつもりです。。
しかし、たとえ可決しても、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が任命しなければ、この3人は憲法裁判所判事とは認められません。認めなければ、27日には憲法裁判所で初公判の予定ですが、この3人は参加できません。
――だから、『共に民主党』は焦って韓悳洙(ハン・ドクス)首相を脅しているのです。
韓悳洙(ハン・ドクス)首相の選択肢は3つです。
①任命を遅らせて弾劾審判の遅延を狙う。
②国会の圧力を受け入れて任命を行う。
③拒否権を行使し、任命を行わない姿勢を明確にする。
しかし、『共に民主党』の言うとおりしたところで、左派・進歩系が喜ぶ事態が進行するだけです。また、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が保身を図ったところで、『共に民主党』の要求は際限がないので、どこがで吊るされることになるでしょう。
つまり、蹴飛ばすのが最善の選択です。
(吉田ハンチング@dcp)