2026年10月08日、『韓国銀行』が「2026年08月の国際収支統計」を公表しました。経常収支がどうなったのかを見てみましょう。
2026年08月
貿易収支:468億1,210万ドル
サービス収支:-16億7,570万ドル
第1次所得収支:19億1,630万ドル
第2次所得収支:-9億3,970万ドル
経常収支(上記4つの合計):461億1,300万ドル⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
当月は貿易収支の黒字がほとんどそのまま残るという結果となりました。
「サービス収支の赤字」と「第2次所得収支の赤字」の合計が、第1次所得収支の黒字よりも6億7,570万ドル多かったので、その分が貿易収支黒字より削られ――経常収支となりました。
当月で面白いのは金融収支の証券投資です。Securities(証券類)の中の負債の部、株式(Equity securities)です。以下をご覧ください。

02月に「-132.7億ドル」で始まり、03月「-293.3億ドル」、04月「-12.4億ドル」、05月「-310.5億ドル」、06月「-316.1億ドル」とマイナスが続いています。
負債の部でマイナスですから、これはキャッシャアウトを意味します。05・06月は300億ドル超えですがこの分の巨額資金が韓国株式市場から出ていったわけです。
07月は「59.6億ドル」とプラスに転じたので、韓国株式市場からの資金流出が止まったかに見えたのですが、当月は「-4.7億ドル」とマイ転しました。
01~08月累計で「-1,007.7億ドル」にもなります。
当月はもうひとつ面白い数字があります。外貨準備の増減です。

↑黄色のマーカーでフォーカスしてあるのが外貨準備の増減です。
2026年08月は「121億8,950万ドル」も外貨準備高が増えています。
『韓国銀行』の発表によれば、外貨準備高の推移は以下のようになっています。

↑赤い数字が2026年08月で急に外貨準備高が増加しました。
その一方で「誤差脱漏」が当月は「-58億1,620万ドル」もあります。誤差脱漏は、数字が合わないときに計上する項目ですが(数字が合わないときに調整する項目)、マイナスということは、何だか分からないけど外国に出ていったお金がそれだけある――ということです。
Money1でもご紹介したことがありますが、中国はこの誤差脱漏を利用して外国へ資金を流出させているのではないか――という指摘があります。
上掲のとおり、韓国の国際収支統計では誤差脱漏が2026年は01~08月すべてマイナスで、累計は「-297億9,980万ドル」になります。約300億ドルも合いません。
(吉田ハンチング@dcp)





