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ジャクソンホール会議が終了! 「ユーロ高圧力」は強まるか!?

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アメリカ、ワイオミング州のジャクソンホールで開催された『経済政策シンポジウム』が終了しました。この経済政策シンポジウムは、毎年8月にカンザスシティ連邦準備銀行が主催するもので、中央銀行総裁、政治家、学者などが参加して行われます。「ジャクソンホール会議」とも呼ばれる会議ですが、集まるメンバーがメンバーですので、シンポジウム内での講演・発言には世界的な注目が集まるのです。

今回の注目は、やはりFRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)のイエレン議長ECB(European Central Bank:欧州中央銀行)のドラギ総裁の講演でした。

しかしイエレン議長は、09月から開始されるという資産縮小、また金利上昇については明言は避けました。そのため、ドル高・円安(110円台に迫る勢い)に振れていたマーケットは、109円台前半というドル安・円高が進行しました。

また、ドラギ総裁の講演では、ここのところ進行しているユーロ高への懸念表明などはなく、そのためこれは「ユーロ高容認」と見なされ、ユーロ高が進行しました。ちなみにユーロ/円は130円超まで振れたのです。

イレレン議長とドラギ総裁の両講演でユーロは対ドルで上昇しました。ダブルパンチの上昇です。図らずも、両中央銀行の「金利上昇」に対する温度差が現れたという感じでもありますが、これが明瞭になると急激なユーロ高となってしまう可能性が高まります。

ユーロ圏の景気回復は「ユーロ安」と「雇用の回復」をクルマの両輪としています。後者の雇用の回復については、「失業率の低下」が継続しており非常にいい感じです。ですので、ここで急激なユーロ高になるわけにいきませんから、ECBにおいてはFRBの動きを横目で確認しながら金融政策を進めることになるでしょう。

(柏ケミカル@dcp)