アメリカが予算問題で紛糾しています。先に紹介したように、メキシコとの国境に建設するという「壁」が焦点になっているというバカさ加減です。
建設するのに3年間以上、総額220億ドルかかると目されているのですが、大統領選挙選の最中から師匠が言っていたようにこの費用は「メキシコに支払わせる」のだそうです。当然メキシコ政府は「誰が払うか! バーカ!」と断固拒否の構え。
そこでいったんアメリカ政府が代金を肩代わりして支出。「メキシコ政府から代金を回収する方法を考える」のだそうです。まるで恫喝強盗の様相を呈しています。
●政府予算案が議会で可決できない
●議会の予算案をトランプ大統領が受け入れない(拒否権を行使)
のいずれの場合でも政府機関が閉鎖されます。
アメリカの上院では、たとえ共和党議員の全員が壁建設に賛成したとしても可決するには民主党の議員が8人同意しないといけません。ところが民主党の議員は一致団結して壁建設に反対」しているのです。
ややこしいのは、壁の一部建設費用(初期費用)16億ドルを支出する法案は下院ですでに可決されていること。政府機関の閉鎖を避けるために、暫定予算審議に持ち込む手段も検討されています。具体的には、16億ドルの初期費用の法案を除いて可決して、下院に再可決を要求するのです。この手を使うと「継続審議」にして、壁費用の話を12月ごろ(予算の成立期限)まで先伸ばしできます。
日本人からすると「なんでそんなものに220億ドルもかける必要があるのか」という話なのですが、トランプ師匠はいたって真剣で「閉鎖にならない方がいいが、なったらなったで仕方ない」という感じであります。
他人事かっ(笑)!
(柏ケミカル@dcp)