2024年01月31日、中国外交部の定例記者ブリーフィングにおいて、トランプさんが大統領に再選されたら中国は懸念しますか?という、なんとも直球な質問がされました。
外交部の回答は以下のようなものでした。
『ロイター通信』記者:
トランプ氏がアメリカ合衆国大統領に再選された場合、中国は米国が対中政策を転換することを懸念するのか?汪文斌:
合衆国の選挙は合衆国の内政問題である。中国は常に他国の内政不干渉の原則を堅持しており、合衆国の選挙に干渉することはない。
私は、良好な米中関係の発展が両国と両国民の基本的利益であり、国際社会の一般的期待でもあることを強調したい。
誰が次期合衆国大統領に選出されるかにかかわらず、合衆国側が中国側と協力し、両国の向上と世界の利益のために、相互尊重、平和共存、Win-Winの協力の原則に従い、米中関係を安定的、健全かつ持続可能な方向に推進することを希望する。
同時に、われわれは自国の主権、安全保障、発展の利益を断固として守り続ける。
どうも共和党の大統領候補には、トランプさんが選出されそうな勢いです。先にご紹介したとおり、トランプさんは「中国製品にかける関税を60%にする」という意向を示している――と報道が出ています。
米中貿易摩擦が再燃する可能性が高まっています。
個人崇拝へ向かっている習近平総書記も「またアイツか」と心底うんざりしているのではないでしょうか。2024年は、実は合衆国リスクが一番大きいのかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)