2020年07月29日、韓国メディア『韓国経済』のインデックスページに、本稿タイトルのママ「韓国、このままでは…専門家の警告」という項目がありまして。
ココでなんの話をしているかといいますと、韓国政府の債務(借金です)の膨らむスピードが、かつての「通貨危機」時を超えている、という件でした。
Money1ではもう数え切れないほど韓国(政府・企業・家計)の借金増加について触れてきたわけですが、かつてあったドボン時期との比較については新しい視点かもしれませんのでご紹介します。
これは、『全国経済人連合会』※1傘下の『韓国経済研究院』が2020年07月29日に公表した資料を基にしています。
1997年「アジア通貨危機」時
政府債務は「11.4%」から、翌年「15.3%」へ、3.9%「20兆1,000億ウォン」増加した2008年「韓国通貨危機」時
政府債務は「26.8%」から、翌年「29.8%」へ、3.0%「50兆6,000億ウォン」増加した2020年「新型コロナ危機」時(ただし2019年⇒2020年)
政府債務は「38.1%」から、翌年「43.5%」へ、5.4%「111兆4,000億ウォン」増加する予定※「%」は全て対GDP比です
というわけで、危機とはいえ借金の増加の仕方が尋常ではない、というわけです。
「このままでは……」の先ですが、一番オーソドックスなドボンの方法は、「この国(政府)はもう借金を返せないだろう」という認識が世界に広がり、お金の貸し手がいなくなって、国債などの借金のロールオーバー(借り換え)ができなくなるパターンです。
これがドボンの王道といえるでしょう。
今まさに、借金大統領が砂山(シャンパンタワーでもジェンガのブロックでも何でもいいですが)を積み上げているところです。
すごい国です。
ただ、危機時には(借金をしてでも)お金をまかないと仕方がないのは確かです。とはいえ、何事にも案配があります。夜郎自大にアメリカ合衆国がやっていることをマネてもダメでしょう。だって、あなたは世界唯一のスーパーパワー・合衆国じゃないんだから。
⇒参照・引用元:『韓国経済』「今年の国家債務比率5.4%増加するだろう…『IMF危機よりも上昇幅大きい』」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※1『全国経済人連合会』は韓国の経団連といわれる団体。「日本と通貨スワップを締結すべし!」と主張した許昌秀(ホ・チャンス)さんが会長です。
(柏ケミカル@dcp)