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日本「円安ですがナニか?」中国・韓国は不満。今こそ麻生閣下の「何の文句があるんだ?」発言を思い出したい

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日本円が対ドルで安くなるのみならず、韓国ウォン、中国元に対しても安くなっており、韓国中国から不満の声が上がっています。

しかし、中国、韓国は自分たちの輸出が縮小することになるので文句を言っているに過ぎません。このような言動に左右されて利上げに動くようなことがあれば愚の骨頂です。

さすがにアメリカ合衆国は表立ってそのようなことを言ってはいませんが、これは当然のこと。そもそもの原因は合衆国が金融緩和の縮小から引き締めに向かい、通貨量を絞っているからです。

為替レートは基本、通貨量の比で決まります。ドルの量が絞られれば相対的に他の通貨が安くなるのは当然のことです。ドル高・他の通貨安なのは合衆国のせいです。

また、日本が政策金利を上げないのはデフレ傾向が続いている日本の都合です。

日本と外国の金利差が広がれば広がるほど、円を外貨に換えて外国に資金を投じようという動きが大きくなります。お金は増える方向に動きますからこれまた当然のことです。

つまり、日本円がほぼ全方位的に安くなっているのは、合衆国の金融緊縮傾向のため、日本と外国の金利差が大きくなっているため――です。

しかし、日本が政策金利を上げないのは、合衆国がインフレ対策で金利を上げるのと同様に「ウチの国の都合」であって、よその国からヤイヤイいわれ、それに従わなければならない理由はありません。

ウチの国にはウチの国の都合があって、それを貫くことになんの不都合があるのでしょうか。ましてや、完全な為替操作国である中国からの批判など、まさに噴飯ものとしか言えません。

円安ですがナニか?

ずいぶん前にご紹介した、円安を批判された時の、当時の麻生太郎財務相の言葉を再度以下に引きます。

2017年02月16日、維新・丸山議員が「日本が円安に誘導してるんじゃないか、というトランプの指摘に対して、財務大臣としてどう考えているか」と問われて、麻生閣下はこう答えたのです。

麻生大臣
「(前略)対日貿易赤字になったのはドル高円安のおかげなんだ、と言われたんだと思いますが。

もともと同じこと言ってきましたが……会議のたびに同じ場面になったら同じことを言うだけですけれども。

もともとリーマンブラザーズというお宅で起こした問題のおかげで世界中が迷惑して、あのときはいくらだったか覚えているか、と。

(1ドル)120円だったんだぞ、と。

しかもあのときに、お宅らがあっちこっちに売りつけたサブプライムローンなる怪しげなる金融派生商品のおかげでみんな世界中迷惑したじゃないか、と。

そのとき……みんなが……早い話が市場からキャッシュがなくなったわけですよね。

みんなバッと引いちゃったもんだから。

マーケットから全くキャッシュがなくなったときに日本だけが1,000億ドルローンを『IMF』にして、結果としてそれが世界の金融収縮を助けたと。

それを日本はやった、と。

その後お宅らはどうした、と。

お宅らは……イギリスとアメリカは間違いなくやたら金融を緩めて、結果としてポンド安、ドル安を演出して、日本はその間(1ドル)70円代まで円高になって、日本は一回でも文句言ったことがあるか?と。

ずっと耐えてきたじゃないかと。

それが今100円になったからといって何が文句があるんだ!と言って、以降反論されたことは一回もありませんから。

(中略)

そういったことも歴史の話になってきてますので、新しく来た人にきっちりそういったことを言って、日本が独歩安(日本だけが円安を進めている)わけではない、金融を緩めたのは単なるデフレ対策でやってるだけ

(これを)相手が変わったら同じことをきっちり言わにゃいかん、と思っております」

日本は円安について文句をいわれたら、麻生閣下と同様に怯むことなく、堂々と反論しなければなりません。日本は市場の動向に従っているだけです。

(柏ケミカル@dcp)

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