韓国メディアでは韓国の自動車の輸出が戻ってきた、みたいな話になっておりますが、喜んでいられるような状況ではありません。
韓国の自動車産業は『現代・起亜』でもっているようなものですが、『現代』『起亜』の2020年の実績は以下のようになっています。
累計販売台数(世界)
2020年01-09月:446万台(前年同期比:15.6%減少)
2020年01-09月:446万台(前年同期比:15.6%減少)
2019年は「527万台」だったことを考えると大きな減少です。
また、現在の状況は2011年の「660万台」を切るだろうという瀬戸際となっています。つまり、販売台数が10年前に戻ってしまうのです。
本件を報じた『亜州経済(韓国版)』の記事辛から一部を引用します。
国内の自動車産業をリードしている現代・起亜自動車の今年のグローバル販売は事実上、10年前に戻る。
かつて年間800万台を超え、1,000万台突破も見せたが、今年はその半分を超えることに満足しなければならない立場だ。
最近コロナ19の再拡散が年初とは異なる上昇を見せ、業界心理阻止線の600万台を守ることができるか関心が集まっている。
(中略)
それでも現実的なのは、年間600万台の防御である。
これは『現代自動車』と『起亜自動車』が国内業界1、第2位として守らなければなら下支えのラインである。
その結果が部品業界など、国内の自動車産業の生態系全般の安定性に関わるからだ。
(後略)
すでに自動車産業を支える中小企業は大きな痛手を受けていますが、販売台数が伸びなければさらに事態が悪化するというわけです。韓国の自動車産業はけっこうな崖っぷちなのです。
(吉田ハンチング@dcp)