Money1では連日KOSPI(韓国総合株価指数)の動向についてご紹介しております。2020年11月02日、韓国メディア『韓国経済』にKOSPIについての面白い記事が出ました。
日本人には大変に分かりにくいたとえが記事タイトルになっています。白頭山というのは、北朝鮮と中国の国境にある山で、頂上には美しいカルデラ湖があります。
白頭山の標高は「2,774m」なのです。日本人が富士山の高さを3,776mと知っているように、朝鮮の人にとっては常識なのでしょう。
この2,774に引っ掛けて、「2021年、KOSPIは2,774まで行くでぇ」と証券会社の期待は膨らんでいる、という記事なわけです。
上掲はKOSPIの日足チャートの時間軸をうんと引っ張ったものですが、上の方にある赤い点線が「2,700」のラインです(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
「今ココ」と矢印で示しているのが2020年11月02現在のローソク足で「2,300.16」です。
「2,700」に達するには、ざっくりあと400Pointも上昇しないといけません。また、チャートの左を見ていただければ分かるとおりとおり、2,700に達したことはありません。
つまり、来年KOSPIは史上最高を達成するといっているわけです。
韓国の証券会社の楽観的予想を並べてみますと、以下のようになります。
『サムスン証券』:2,100~2,850
『KTB投資証券』:2,200~2,750
『新韓金融投資』:2,100~2,700
同記事ではこの平均値を算出して「2,760となった」なんて書いてあります。根拠があるようなないような話なので平均値を出しても仕方ないと思うのですが、とりあえず「2,744」は超えてますわね。
来年のことを話すと鬼が笑うなんて言うのですが、こんな楽観的なことで大丈夫なんでしょうか。まあ明るいのはいいことですけれども。
(柏ケミカル@dcp)