憎たらしいーという話です。韓国企業『SKハイニックス』が、2020年第3四半期に過去最高の利益をたたき出しました。
売上高:8兆1,288億ウォン(前年同期比:18.9%増加)
営業利益:1兆2,997億ウォン(前年同期比:175%増加)
純利益:1兆779億ウォン(前年同期比:117.5%増加)
営業利益:1兆2,997億ウォン(前年同期比:175%増加)
純利益:1兆779億ウォン(前年同期比:117.5%増加)
非常に景気のいい業績ですが、これはひとえに『ファーウェイ』(Huawei:華為技術)特需があったためです。
アメリカ合衆国は『ファーウェイ』を制裁対象に指定し、09月15日が制裁発動日でした。制裁発動までに『ファーウェイ』は半導体をかき集めるという必死の作業を行いました。なにせ市中に出回っているものまで買いに走ったと台湾メディアに報道が出るほどで、そのためDRAMなどの価格が上昇したのです。
『SKハイニックス』はご案内のとおりメモリー半導体の世界的大手です。この『ファーウェイ』特需を受けて第3四半期に大きく業績を伸ばしたというわけです。
ただし問題はここからです。先にご紹介したとおり、世界的に「脱中国」がトレンドの最中、『SKハイニックス』は中国でファブの拡張を行ったりしています。ちなみに「3兆2,999億ウォン」を2020年04月に突っ込みました。
トランプ大統領が再選となれば、半導体戦争がより深化する可能性があり、『SKハイニックス』は苦しい状況になるかもしれません。
(松田ステンレス@dcp)