Money1でもご紹介したとおり、施工能力ランキングで16位といわれる『泰栄建設』がワークアウトを申請し再生手続きに入りました。
韓国の建設会社がPF(プロジェクトファイナンス)関連もあって大変な苦境に陥っているのは確かです。お金が回らなくなって、借金で借金を返済するという多重債務者のような状況となっている会社が多数あるのです。
回らなくなったところから折れていくのです。
いかに苦境かというのは、建設会社の廃業数にも現れています。
↑『建設産業知識情報システム』では廃業申告の件数なども検索できます/スクリーンショット
『建設産業知識情報システム』によると、2024年に入って倒産した専門建設会社※はすでに2社。年明けてからまだ12日目だというのに、もう2社倒産しているのです。
※『金融決済院』が公示する当座取引停止建設会社で、当座取引停止時に廃業または登録抹消された会社を除く。
また総合建設会社の廃業申告は以下のように、2023年には対前年比で約1.6倍に増加したのです。
「総合建設会社」の廃業申告数
2022年:261件
2023年:418件
2022年:261件
2023年:418件
「専門建設会社」の廃業申告数
2022年:1,640件
2023年:1,929件
「専門建設会社」の廃業申告数は、約1.2倍となりました。
「もう借金で凌げません」という脆弱な建設会社が次々と飛んでいっているのです。
『泰栄建設』だけで事は終わらないでしょう。構造調整をどこまで行うのかは、それこそ韓国金融当局の手腕次第です。お手並み拝見です。
(吉田ハンチング@dcp)