ゾンビ状態の韓国『双竜自動車』が一縷の望みをかけていたアメリカ合衆国『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』からの「投資意向書」(LOI:Letter of Intentの略/通常は「基本合意書」と訳されます)は期限日2021年03月31日に届きませんでした。
先にご紹介したとおり、これでソウル回生裁判所が法定管理を進めるかどうかが焦点になっています。
2021年04月02日、ソウル回生裁判所は債権団(主力は国策銀行『産業銀行』)に意見照会を行ったことが分かりました。「法定管理を進めるかどうか」について債権団の意見を求めたわけです。
先に『産業銀行』の李東杰(イ・ドンゴル)会長は、
「(交渉で)何かを引き出して、それをもって『産業銀行』と政府に助けてほしいとしなければならない」
「自らを助けない者は天も助けないし、『産業銀行』と政府も助けることができない」
と発言しています。『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』が投資すると合意を表明しなければ、『産業銀行』は助けないと明確に述べているわけです。
そのため「誰も『双竜自動車』を買収しない」のであれば、『産業銀行』が法定管理開始を妨げることはないでしょう。
裁判所としても「先に提示した期限をすでに過ぎた」ので、法定管理を止める理由がもうありません(ただし「裁判所は交渉が続いている間は期限延長もあり得るとした」という報道は出ています)。
ですので、事実上は法定管理を始める準備に入ったといえます。
というわけで、2021年04月08~10日ごろに法定管理が開始される――という観測が出ています。
ソウル・釜山市の選挙が終わったら、というわけです(笑)。
(吉田ハンチング@dcp)