韓国では株式投資熱が2021年に入ってからも止まず、韓国内の投資家は国内市場だけではなく海外、特に偏ってアメリカ合衆国市場に巨額の資金を投入しています。
その熱狂ぶりの分かるデータが2021年04月23日、『韓国銀行』から公表されました。「2021年第1四半期、外国為替銀行の外国為替取引の動向」というもので、外貨の取引量を示しています。
2021年第1四半期は、いわゆる西学アリの皆さんの海外株式投資熱、輸出の回復(代金をドルから国内で使えるウォンに換える)などによって、その取引量は過去最大となりました。
上掲が資料の中にある表組ですが、青枠で囲まれた部分が2021年第1四半期の結果です。
国内銀行
⇒直物:129.5億ドル(約1兆4,033億ドル円)
⇒外為デリバティブ:146.5億ドル(約1兆5,875億円)
小計:275.9億ドル(約2兆9,897億円)
外国銀行支店
⇒直物:115.9億ドル(約1兆2,463億円)
⇒外為デリバティブ:217.6億ドル(約2兆3,399億円)
小計:333.5億ドル(約3兆5,861億円)
国内銀行+外国銀行の合計:609.4億ドル(約6.6兆円)
念のために申し上げますが、これは1日平均の外貨取引高です。いかに巨額が日々取引されているかということです。
しかも、2020年第4四半期と比較して「104.4億ドル」(約1兆1,226億円)も増加しています(20.7%増加)。凄まじい増加といわざるを得ません。これは韓国史上最大の金額です。
この取引額の増加に、韓国投資家の群れは一役も二役も買っています。というのは、輸出入金額は「2021年第1四半期:2,825億9,000万ドル」(対前期:6.4%増加)に対して、
1,575億1,000万ドル(対前期:75.3%増加)
(約16兆9,424億円)
証券なので「株式」「債権」その他ひっくるめてですが、外貨建ての証券に突っ込む資金が、上掲のように75.3%も増えるという異常な様相を見せているのです。
対前期1.75倍です。これは尋常な数字ではありません。それだけ海外の証券市場に資金を投入することに熱中しているというわけです。
さて。これで証券市場に何かあったら……どんなことになるでしょうか。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年第1四半期、外国為替銀行の外国為替取引の動向」
(吉田ハンチング@dcp)