2024年09月20日、韓国企業『LIG Nex1(ネクスワン)』は、19日にイラク国防省との間で対空ミサイル「天弓II」の供給契約を締結した、と発表しました。
金額は3.7兆ウォン規模――とのこと。
「天弓II」は、韓国産技術で開発したと言い張っている防空ミサイルで、これまで4兆ウォンでUAEに、4.6兆ウォンでサウジアラビアに供給契約を結んできました。
ちなみに『LIG Nex1』は、 1976年に設立(当初は『ゴールデンコンチネンタル』として設立)された会社です。その後、LIGグループに加わり、現在の『LIGネクスワン』に社名変更されました。
韓国の大手防衛産業企業で、主にミサイルやレーダー、通信装置、無人機など、さまざまな軍事装備を開発・製造しています。特に精密誘導兵器やミサイルシステムの開発で高い評価を得ています(とされています)。
「天弓II」は、同社ご自慢のミサイル防空システムで、短距離および中距離の空中脅威に対応できる――とされています。
今回の契約で、イラクとの契約で中東地域で3カ国目の輸出が決まりました。
――という「誇らしい」ネタですので、さっそく韓国メディア『朝鮮日報』に「3.7兆規模『天宮II』イラク輸出「中東3カ国にK-防空網』」というタイトルの記事が出ています。
「K-防空網」という「何それ」な謎ワードが登場しています。
記事の一部を以下に引用します。
国内技術で開発されたミサイル防空システム「天弓II」がイラクに輸出される。
契約規模は3.7兆ウォンで、UAE(アラブ首長国連邦)やサウジアラビアへの輸出に続き、中東の主要3カ国に「K-防空網ベルト」を完成させることになったと評価されている。
(後略)
誰がそんなことを言っているのか存じませんが、中東の主要3カ国に「K-防空網ベルト」を完成させることになった――と評価されているそうです。すごいですね。
「K-防空網」などと聞くと逆に不安にならないでしょうか(以下の過去記事を参照してください)。
(吉田ハンチング@dcp)