2021年06月10日、『韓国銀行』が国会に「通貨信用政策報告書」を提出しました。これは韓国の家計負債への強い懸念についてが色濃く反映したものとなっています。
なにせ韓国史上最低の低金利の中、負債を膨らませてきましたので、金利が上昇する局面になると韓国の家庭がドボンになるのではないか――これが韓国メディアでは「時限爆弾」といわれているのです。
韓国の家計負債はすでに対GDP比100%超え!
『韓国銀行』のデータによれば、韓国の家計負債の対GDP比率は2018年末から2020年04月までで以下のように推移しています。
韓国の皆さんは、ネット上で日本のことを借金大国などと呼ぶことがありますがとんでもない話です。韓国の家計負債はすでに対GDP比率で100%を超えました。韓国史上最大の「103.8%」です。
韓国メディアでは韓国のことを語るとき、よく日本を引き合いに出しますが、日本はだいたい対GDP比65%ぐらいです(ここのところ横ばいでコロナのために少し増加しました)。ですからご安心ください。韓国の方が上です。
アメリカ合衆国では財務長官のイエレンさんが利上げについて発言するようになっています。FRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)がテーパリング、インフレ懸念から利上げに手を掛けるとき、『韓国銀行』も動かざるを得なくなります。
そのとき時限爆弾が……というわけです。まあ不発かもしれませんが。
テーパリングとはナニか? 資産の買い入れを縮小すること!
最近経済関連のニュースで「テーパリング」という言葉をよく聞くようになりました。このテーパリングは、先に紹介した「バランスシートの縮小問題」と絡んでいます。FRBは9月からバランスシートの縮小に着手するといわれており、「現在はテーパリング状態...
(柏ケミカル@dcp)