最近経済関連ニュースで「テールリスク」(tail risk)という言葉をよく見るようになりました。このテールリスクは、以前紹介した「ブラック・スワン」(あるいは
「ブラックスワン・イベント(blackswan event)」)とほぼ同義で、
滅多に起こらないが、いったん起こると破滅的な影響を与える暴騰、暴落――これが起こるリスクのこと
を指します。テールは日本語では「しっぽ」ですが、確率的にほとんど起こらないとされる(分布の)裾野、端っこといった意味で使われています。
ほとんど起こらないのであれば気にしなくても良さそうなものですが、投資関連の世界ではなぜか「危機好きな人」が多く、「クライシス」「ブラック・スワン」「テールリスク」といった言葉をやたらと使いたがるのです。
(柏ケミカル@dcp)