ワクチンの接種状況が経済に大きな影響を与える現状となっていますので注目せざるを得ません。韓国はワクチンの確保に困っている状態ですが、ルーマニアから新たなワクチンが供与されるメドが立ったとのこと。
今回供与されるのは、
モデルナワクチン:45万Shot分
計:150万3,000Shot分
※データ引用元は記事末の『韓国 中央事故収拾本部』公式サイトのプレスリリース
です。
消費期限は、
モデルナワクチチン45万Shot分が11月12日から12月05日とばらばら
となっています。ファイザーワクチンの方は消費期限ギリのもののようです。
気になる対価ですが、
モデルナワクチチン45万Shot分:韓国が提供する医療物品と交換
ファイザーワクチンはルーマニアから買う、となっています。ただ、いくらで買うのかその金額は明示されていません。
また、モデルナワクチチン45万Shot分については、先に無償供与という報道が出て、次期大統領候補から「ワクチン乞食はやめろ」といった批判の声が上がりましたが、「医薬品の相互供与」としています。
つまり、供与は受けるが、韓国も何か医療品をルーマニアに提供するとして、無償供与ではないという体を
整えています。前回の批判がよほど堪(こた)えたのでしょう。
150万Shot分のワクチンが確保できたのはいいことですが、これはルーマニアの好意による提供ですから、韓国はとりあえず謝意を表した方がいいでしょう。
以下は韓国「韓国 中央事故収拾本部」の出したプレスリリースの該当部分全訳です。ご参考までに。
■韓国とルーマニアの政府間ワクチンの協力を通じて、ファイザーワクチン105.3万回分、モデルナワクチン45万回分、計150.3万回分が09月02日(木)と09月08日(水)に仁川国際空港に到着する。
●まず、09月02日にファイザーワクチン52.65万回分が導入され、09月08日には、ファイザーワクチン52.65万回分のモドやワクチン45万回分が一緒に導入される。
※便名:DB1(15:00国内到着/09月02日、09月08日ともフライト番号、時間同じ)
■両国政府は、世界的にワクチンが不足している状況で、相互に必要な防疫分野の協力のためにワクチンや医療物品の交換などの協議を08月10日頃から進めてきた。
●その結果、韓国が、ルーマニアのファイザーワクチン105.3万回分は購入し、モドやワクチン45万回分は、ルーマニアが韓国に供与するが、韓国がルーマニアの必要な医療物品を提供する、相互供与方式で推進することにした。
■韓国とルーマニアの両国は、コロナ19危機以降、戦略的パートナーとしての保健協力を強化してきた。
●特に、両国修交60周年を迎えた昨年03月、コロナ19拡散初期に韓国がルーマニア診断キットをサポートしたことについて、ルーマニア政府は感謝の気持ちを表わしており、今回のワクチン協力は、これまで、ルーマニア政府が支持してきたパンデミック(感染症の世界的大流行)を克服するための国際的連帯と効率の協力の一環である。
●今回のワクチンの協力を通じ、今後、両国間の協力関係はさらに強固になるものと期待する。
■今回供給されるファイザーワクチン105.3万回分はベルギーファイザー社の製品で、有効期間は09月30日までである。
●一方、モデルナワクチン45万回分はスペインロビー社の製品で、有効期限は11月12日から12月05日までとさまざまである。
■政府は、今回のファイザー・モドやワクチン150.3万回分が国内に供給されるように、18歳~49歳対象の予防接種に活用する予定である。
●政府は、今後もワクチンが安定的に国内に導入されるように、さまざまな努力をする計画だ。
――また、近年、世界的にワクチンの需給時期の違いによるワクチンの交換、供与、リピーターなどが活発になっており、韓国政府もワクチンの効果を活用し、コロナ19対応の国際協力に貢献する予定だ。
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
(吉田ハンチング@dcp)