韓国の借金の話はどうもネタが尽きません。
韓国の企画財政部が「2021~2025年国家財政運用計画と国家債務管理計画」を国会に提出したのですが、2021年末時点で国家債務は「965兆9,000億ウォン」(約91兆7,605億円)になることが分かりました。
先にご紹介したとおり、これが2022年には「1,068兆3,000億ウォン」(約101兆4,885億円)になる予定ですが、この債務の性質が問題だと『亜州経済(韓国版)』が注目しています。
以下に記事の一部を以下に引用します。
05日、政府が国会に提出した2021~2025年国家財政運用計画と国家債務管理計画によると、年末の国家債務は965兆9,000億ウォンと展望されている。
このうち、赤字性債務は63.1%である609兆9,000億ウォンと提示された。
国家債務は国民の収める租税を財源にして返済しなければならない赤字性債務、ローン(国民住宅基金)や外貨資産(外国為替平衡基金)などの対応資産があり、独自の償還が可能な金融性債務に分けられる。
(後略)
政府全体で一つの財布と考えれば、結局同じようなものですが、「赤字性債務」がより問題だと書いています。で、赤字性債務が2021年の609兆9,000億ウォン(約57兆9,405億円)からずんずん増える、と。
以下です。
韓国「赤字性債務」推移予測
2021年:609兆9,000億ウォン(約57兆9,405億円)/63.1%
2022年:686兆ウォン(約65兆1,700億円)/64.2%
2023年:766兆2,000億ウォン(約72兆7,890億円)/65.2%
2024年:854兆7,000億ウォン(約81兆1,965億円)/66.2%
2025年:953兆3,000億ウォン(約90兆5,635億円)/67.7%※%は政府債務に占める割合
2025年には赤字性債務は「953兆3,000億ウォン」に達し、債務に占める割合も「67.7%」までいきます。
これによる「利子払い」の増加がより深刻な問題です。
以下をご覧ください。
赤字性債務による「利子払い金額」推移予測
2021年:18兆3,346億ウォン(約1兆7,418億円)
2022年:19兆6,884億ウォン(約1兆8,703億円)
2023年:20兆4,611億ウォン(約1兆9,438億円)
2024年:20兆4,096億ウォン(約1兆9,389億円)
2025年:20兆9,912億ウォン(約1兆9,942億円)※データ引用元は同上
という具合に増えて、2025年にはほぼ「21兆ウォン」に達する予測です。これが何を意味するかといえば、国家予算の使える真水の部分がそれだけ減る、というわけです。国家債務の増加はじわじわと韓国政府を蝕んでいます。どこまでいけるか、です。
(吉田ハンチング@dcp)