予測どおりの混乱が起こった、という話です。
韓国では暗号資産取引所がライセンス制になり、当局に申請書を提出して認可されなければ2021年09月25日までの営業ができません。
韓国の金融監督院は、銀行に開設した実名口座との紐付け、情報保護管理システム(略称「ISMS」)の認証を受けることなどを暗号資産取引所に義務付けました。
09月24日までに申請書を提出しなければならないのですが、それができない取引所はトレーダーに「廃業」「資産の保護」について09月17日までに告知すること――としました。
条件をクリアできない取引所が廃業の告知を行いましたが、突然のアクセス不可という深刻な状況になった取引所も出ました。
↑『CoinBit』は「ISMS」の認証を取得したことを示しています。
↑サーバーのメンテでアクセス不可を告知する『CoinBit』の告知。⇒参照・引用元:『CoinBit』公式サイト
2021年09月16日16:14、『CoinBit』は「サーバーの状態が不安定になったので定期点検を行う」として、突如アクセスができなくなりました。
韓国メディアの報道によれば、この取引所には約10万人が登録しており、その資産総額は08月末時点で約94億ウォン(約8.8億円)ありました。
ウォン預金:約18億ウォン
突然資産にアクセス不可になったため、トレーダーから悲鳴が上がり、ネット上には対策を話し合うフォーラムが作られるなど阿鼻叫喚の事態となりました。
2021年09月19日00:31、トレーダーにとって助かったことに『CoinBit』には再びアクセスできるようになりました。しかし、実名口座との紐付けが行えないために23日16:00をもってウォン建てでの取引ができなくなることを告知しました。
とりあえず、取引所が資産を横領して逃げるという事態は避けられたわけですが、混乱は続くものと思われます。まずことに韓国では09月20(月)~22日(水)は秋夕の連休です。何かあっても金融監督院はじめお役所は休みなのです。
(吉田ハンチング@dcp)