韓国の家計負債が急増している中、『韓国銀行』が利上げを進めており「利子払いの増加」による家計の経済状態の悪化が懸念されています。
家計貸し出しの「約81%」が変動金利を選択していますから、利上げをされると貸し出し金利が上昇し、ほとんどの人で利子払いの金額が増加するのです。
コロナ禍で収入が上がっていない中、利子払い金額が増加すると、当然家計は大きく圧迫されます。
というわけで、焦点はこの利子払いです。
『韓国投資証券』がこの利払い金額を『韓国銀行』が公表したデータを基に推算しています。
2022年に韓国の家計が返済しなければならない利子払いの金額は約59兆ウォン(約5.6円)。
『韓国銀行』がさらに年内利上げを予定していますが、これが下馬評どおりに「0.25%」として、これがそのまま利払いの金利にオンされると、さらに7兆ウォン(約6,600億円)増えます。
つまり、2022年に家計が返済しなければならない利子払い金額は計「66兆ウォン」(約6.2兆円)。
⇒参照・引用元:『韓国投資証券』公式サイト「戦略/課題」
『韓国銀行』は10~11月にも利上げを行う予定ですから、『韓国投資証券』の推算が正しければ「66兆ウォン」(約6.2兆円)の利子払い金額はほぼ動かないことになります。
問題は家計がこの負担に耐えられるかです。低所得層では負担増に耐えかねるかもしれません。もし負担に耐えかねた層が多くなれば、債務が焦げ付き、不良債権化します。不良債権が増加すると、金融機関の健全性に問題が出てきます。
社会不安が醸成されるほどの焦げ付きにならないことを祈念いたします。
※ただしこの推算はあくまでも『韓国投資証券』のもの。『韓国銀行』が公表している家計貸し出しのうち1年以内に返済しなければならない流動負債に平均貸し出し金利をかけるとこうはならない。
(吉田ハンチング@dcp)