韓国は国政監査のシーズンで、この時期は韓国政府の真実が次々と出てくるので見ていても飽きません。
先の補欠選挙で政府与党候補に圧勝し、ソウル市長となった呉世勲(オ・セフン)さんが監査の場に登場しました。
呉市長の発言が傑作なのでご紹介します。
そもそも呉市長が監査に引っ張り出されて詰問されたのは、市長就任後にソウル(特別市)の不動産価格が上昇した責任についてです。
Money1でも何度もご紹介しているとおり、韓国の不動産価格の急騰は明らかに中央政府の失政です。供給を増やすのではなく、絞る方向、取引を行いにくくなる方向にばかり政策を打った(法律も作った)ので全く効果がなかったのです。
2021年04月07日の選挙で呉さんはソウル市長になりましたが、それ以降も全国的に不動産価格は上昇を続けました。呉さんの責任を問うことなど、明らかに筋違いです。
呉市長は、監査の場に住宅価格のグラフパネルを持ち込んで反論しました。
「市長就任後に住宅価格が上がったと私に責任を転嫁するなど全く同意できない」
「京畿、仁川も同じように急激に上がっている。京畿道でも補欠選挙があったんですか?」
「オレのせいじゃないだろ」という至極もっともなご意見です。次の発言もなかなか奮っています。
「政府の不動産政策の失敗の責任をソウル市に転嫁しないでくれ」
「変化のない政策にこだわり、中央政府には全く反省がない」
呉市長はなかなか頭のいい方のようですよ。
(吉田ハンチング@dcp)