小ネタで短信です。誠に申し訳ありません。
2022年の韓国政府予算案は先にご紹介したとおり「約604兆」(約58.0兆円)にまとまったはずでした。
ところが……与野党の折衝で予算を確定させる作業の中……これが607兆(約58.3兆円)に膨らみました。折衝のどさくさに紛れて3兆ウォン(約2,900億円)も増やしたのです。
以下が韓国政府予算(支出)の推移です。
文在寅政権が始まった2017年には「400.7兆ウォン」(約38.5兆円)だったのです。それが、わずか5年で「607兆ウォン」です。
文政権は5年で政府支出を1.51倍に増やしたのです。驚く他ありません。
今回の与野党折衝で面白いのは、例の「韓国型軽空母」事業について与野党が激突していることです。
基本的に、与党『共に民主党』は推進したい方、野党『国民の力』は反対の立場を取っています(韓国型軽空母事業を推進するかどうかは次期政権の判断に任せるべきという立場)。
先にご紹介したとおり、もともとは韓国型軽空母を推進するため、2022年から基本設計にかかるとして「72億ウォン」(約6億9,100万円)が盛り込まれていたのですが……これが「5億ウォン」(約4,800万円)に削られました。
93.1%も削られ、こんな金額では基本設計も何もできません。研究・調査などの間接費名目の分だけが認められたのです。
しかし、韓国型軽空母をどうしても推進したい勢力がごり押ししているようで、与野党が激突して折衝は決裂しました。野党『国民の力』は、折衝が決裂した2021年12月01日、「この事業は来年度予算に反映すべきではない」という立場を改めて確認しています。
というわけで、本日2021年12月02日、折衝の続きが行われます。
600兆ウォン超えの「超スーパー予算で政府負債がまた増えるぞ」などと批判が行われていたのに、どさくさ紛れでさらに3兆ウォンを積むとは驚きです。
やはり韓国という国は想像を超えていく国です。韓国型軽空母事業の予算がどうなるのか、ご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)