韓国はなにかというと「なんとか基金」を作るヘンな国です。
韓国経済が危機的状況に陥っていますが、文在寅政権はこの危機に対応し、お金を回すために以下のような「基金」を新設しました。
債券市場安定基金 10兆ウォン規模
株式市場安定基金 10兆ウォン規模
基幹産業安定基金 40兆ウォン規模
総計60兆ウォンにも上ります。この基金から「債券市場」「株式市場」「韓国企業」にお金を突っ込もうという話ですが、どうやって60兆ウォン集めるかというとこれがほとんど借金です。
政府が国債を発行しようが、国策銀行が債券を発行しようが、結局は国の借金が積み上がることに変わりはありません。
この上、文在寅大統領は新たな「デジタルスマート大韓民国ファンド」なるものを作ると声明を出しています。新たな雇用を創出し、デジタル強国になるための基金だそうで、規模は2兆2,000億ウォン。
『亜州経済(日本語版)』の2020年05月14日の記事から以下に引用します。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、「デジタルスマート大韓民国ファンドを新規に造成するなど、デジタル強国への跳躍に向けてさらに拍車をかける」と明らかにした。
(中略)
「デジタルスマート大韓民国ファンド」は、デジタル経済への転換でビッグバンが予想される非対面、オンライン、人工知能(AI)、ビッグデータ、バイオ中心の新産業に集中投資する官民合同共同ファンドだ。
(中略)
文大統領は特に「政府は苦境に立たされているベンチャースタートアップを支援するため、緊急支援策を設けた」とし「スタートアップ特別低利融資と特例保証新設を含め、今年末まで計2兆2000億ウォン規模の資金を追加支援する」と強調した。
(後略)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
どうやってお金を集めるのかについての言及はないのですが、「基幹産業安定基金」のように「債券を発行して集める」みたいな話にならなければいいですね。
「推進案を近く国民に報告する」そうですので楽しみに待つことにいたしましょう。
(柏ケミカル@dcp)