2021年12月20日、韓国『LG化学』の株価が暴落しました。
以下のチャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
これまで下がりつつもなんとか持ちこたえていた支持線が20日に一気に破られたのです。
19日の終値が「69万7,000ウォン」で、20日の終値が「65万6,000ウォン」ですので、4万1,000ウォン下落しました。
「5.9%下落」と5.0%を超えていますので暴落と呼んで差し支えないレベルです。
この暴落で2兆8,940億ウォンが蒸発しました。わずか1日で時価総額「約3兆ウォン」を失ったのです。
同じ日足ですが、時間軸を引いて見ると以下のようになります。
コロナ禍の暴落で2020年03月に天底。以降は株価が上昇し、2021年01月に最高値をつけましたが、徐々に株価を下げてきました。今回の暴落で株価は一気に2020年11月水準まで戻しています。
つまり、2020年12月以降に積み上げてきた時価総額が全部吹き飛んだのです。
『LG化学』の株価が急落した原因を、韓国メディアは「2021年12月17日、バッテリー関連で協力しているアメリカ合衆国『GM』の株価が下落した影響」と報じています。
以下が『GM』の株価です。
確かに『GM』の株価は大きく下落しています。
なぜ『GM』が下がったのかというと、自律走行自動車の開発を手掛けるスタートアップ企業『GM Cruise(GMクルーズ)』のDan Ammann(ダン・アマン)CEOが、12月16日に『GM』のMary Barra(メアリー・バーラ)CEOから電撃解任されたからです(電話で突然クビになったと報じられています)。
この『GMクルーズ』は『GM』が大株主となっている会社で、『マイクロソフト』『ホンダ』『ビジョン・ファンド』(ソフトバンクグループ)からも資金が投入されています。
さて、韓国『LG化学』の株価は戻るでしょうか。本日のプライスアクションにご期待ください。
(吉田ハンチング@dcp)