ロシア軍のウクライナ侵攻、自由主義陣営国家の制裁発表に韓国は完全に乗り遅れました。先にご紹介したとおり、企画財政部のTFが連日会議を開いてドタバタしていますが、初動の遅れは取り返せていません。
なにせアメリカ合衆国にパートナー国から外されるほどです。
TFからの報告にさすがに焦ったようで、2022年02月28日、韓国青瓦台・大統領府から大統領の言葉を伝えるブリーフィングペーパーがでました。
以下をご覧ください。
本日、文在寅大統領は参謀会議で「ロシアに対する国際制裁に参加し、制裁によって発生する可能性のある問題に対する対応方案を確実に設けてほしい」と述べました。
また、文大統領は「ウクライナへの人道支援を迅速に講じなさい」と指示しました。
一方、文大統領はエネルギーと穀物をはじめとするグローバルサプライチェーンが短期的な需給には問題はないが、次第にその影響が可視化される見通しという報告を受け、「企業とホットラインを構築して需給状況を細かく監視し、第三国からの輸入、在庫の拡大、代替材の確保などを通じて継続的に需給安定化を期せるようにしなさい」と述べました。
⇒参照・引用元:『韓国 大統領府』公式サイト「懸案に関する書面説明」
ウクライナ侵攻事態が長引けば穀物や石油などの輸入に問題が現れてくるだろう――という報告を受けたものと見えます。韓国は石油依存度が最も高い国という分析もあるほどです(以下記事の『現代経済研究院』のリポートを参照ください)。
ウクライナ侵攻で韓国経済に大きな打撃。原油価格が100ドルを超えると経常収支が305億ドル減る!
ロシア軍のウクライナ侵攻で韓国経済の状況は悪化するという見通しが出ています。2022年12月、韓国の企画財政部は「2022年経済政策方向」の中で、経常収支:800億ドル消費者物価指数:2.2%実質経済成長率:3.1%⇒参照・引用元:『韓国企...
文大統領も含めてドタバタになってきました。このような中、韓国は次期大統領選挙の投票日を迎えようとしています。
(吉田ハンチング@dcp)