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【韓国の外貨準備】48億ドル増加した万歳ではない。きちんと数字を出しているか

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2021年03月04日、『韓国銀行』が02月末時点での外貨準備を公表しました。以下です。

外貨準備高:4,476億ドル(約47兆9,290億円)※1
(前月比:48億ドル増加)

<<内訳>>
⇒Securities 4,096億ドル(約43兆8,600億円)
(証券類)
前月比:51億ドル増加

⇒Deposits 247億ドル(約2兆6,449億円)
(預金)
前月比:3億ドル減少

⇒SDRs 36億ドル(約3,855億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:増減なし

⇒IMF position 48億ドル(約5,140億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし

⇒Gold 48億ドル(約5,140億円)
(金)
前月比:増減なし

※1円換算は2021年03月04日「1ドル=107.08円」のレートで算出

前月に比べて全体で48億ドル増加していますが、これはSecurities(証券類)が51億ドル増加し、Deposits(預金)が3億ドル減少したことの差し引きです。

『韓国銀行』はこの増加について、

外貨資産の運用収益、米ドル安によって他の通貨資産をドル換算した際の金額増加などに起因

と毎度おなじみの説明に終始しています。しかし、ドル安などの変動要因をきちんと反映した「時価評価」を行って発表しているのかは甚だ疑問です。

中国ですら計算しているというのに……

先にご紹介したとおり、韓国メディアの報道によれば、『韓国銀行』は時価評価を否定するような発言を行っています(「評価損益」は別計上しているとしました)。

時価評価をきちんと行っていないという証左は「(Gold)」の金額が全然変化しないという点にも現われています。

以下をご覧ください。2015年01月~2020年02月の韓国の外貨準備の「金」と「IMFリザーブポジション」の金額推移です。

緑のラインが「」の金額です。全く変化していないことがお分かりいただけるでしょう。

47.9億ドルといった少数点以下の公表はありましたが、直近の5年間を見ても、2015年01月から2020年02月までずっと「48億ドル」で変化していません。

コロナ危機でも金が高騰するなどしたのに、ドル換算した金が全く同じ金額なんてことがあり得るでしょうか?

比較するために以下の中国の外貨準備の公表データを見てください。

これは『中国国家外貨管理局』の公表した元データですが、赤い四角枠で囲んだ部分に保有する「」の「」が示されています。

2020年01月は「6,264万盎司オンス)」で、この数字は02月、03月……と変化していません。しかし、赤丸で囲ったように、金額は、

01月:992.40億ドル
02月:1,008.47億ドル
03月:1,007.90億ドル
04月:1,066.66億ドル
05月:1,082.92億ドル

と変化しています。その時々で金の価値が変化するのでそれを反映させているわけです。2020年07月には同じ「6,264万オンス」でも「1,230.88億ドル」まで跳ね上がりました。

しかし、韓国の外貨準備では金はずっと「48億ドル」で変わりません。このような数字が信用できるでしょうか?

韓国の外貨準備は「Securities(証券類)の中身はクズ債券ばかり」などと言われたりしますが、その前に、本当にドル安・ドル高や金の価格、株式・債券などの時価評価はきちんと行われているのかが問われるべきではないでしょうか。

行われていないのであれば、公表している数値はその時点でウソです。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Korea’s Official Foreign Reserves (As of the end of February 2021)」

(柏ケミカル@dcp)

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