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韓国「出生数が反騰した。少子化に青信号」違います。

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韓国の統計庁が「2024年04月の人口動向(出生、死亡、婚姻、離婚)」のデータを公表しました。まず、以下の統計庁のプレスリリースをご覧ください。

2024年04月
出生数:1万9,049人
死亡数:2万8,659人
自然増減:-9,610

⇒参照・引用元:『韓国統計庁』「」

2024年04月の出生数は「1万9,049人」。2023年04月は「1万8,528人」でしたから、対前年同期比で「521人」増加しました。

これをもって、韓国メディア『中央日報』は「出生児、19カ月で『プラス』」という記事を出し、以下のように書いています。

(前略)
鳴り止んでいた赤ちゃんの泣き声がようやく大きくなった。

04月の出生児数が前年同月比2.8%増加し、19カ月ぶりにプラスに転じたからだ。

出生率の先行指標である婚姻件数も04月基準で過去最大幅で増加した。

少子化に「青信号」が灯り、今年の合計特殊出生率も反発する可能性があるとの期待が高まっている。
(後略)

⇒参照・引用元:『中央日報』「出生児、19カ月で『プラス』」

「少子化に青信号が灯り」なんて書いていますが、果たしてそんな期待があるでしょうか。

以下をご覧ください。2022年01月から直近2024年04月までの出生数の推移です。

韓国の出生数は毎年01月が最校で、後は減少し12月に最低数を記録します。

なぜ01月が最高になるかというと、01月に生まれるようにバースコントロールが行われているからです。理由は「わが子が競争で有利になるため」です。

シンシアリー先生は最新刊『Z世代の闇 物質主義に支配される韓国の若者たち』において以下のように指摘していらっしゃいます。

(前略)
ちなみに、赤ちゃんをできる限り1月に産もうとしているのは、少しでも早く生んだほうが、小学校でよい成績を得る可能性が高くなるためです。
(後略)

⇒参照・引用元:『Z世代の闇 物質主義に支配される韓国の若者たち』著:シンシアリー,株式会社扶桑社,2024年05月10日 初版第1刷発行,p117

上掲の最高値の下げトレンドからいって、少なくとも2024年の出生数が2023年より下がるのはほぼ確実です。また合計特殊出生率も2024年には「0.6台」に落ちると見られます。

04月単月の出生数だけ見て「少子化に青信号が灯り……」と考えるのは早すぎるでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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