韓国政府が対外負債を一所懸命に増やしています。
2022年03月11日に『韓国銀行』から2022年01月の国際収支統計に「!」という部分があるのでご紹介します。「大丈夫なのか」という話ですのでご紹介します。
ちょっと面倒な用語が出てきますが、できるだけ簡単にやっつけますのでお付き合いのほどを。
負債が82億ドルも増えた!
以下をご覧ください。
⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト
上掲は「国際収支統計」から「証券投資」の負債の部を切り出したものですが、負債が「82億4,840万ドル」も増加しています。
証券投資というのは、「株式」「債券」による投資、その収支を記録する項目です。
例えば、韓国からアメリカ合衆国の株式に投資を行うと、資産の部に投資金額が計上されます。1億ドル突っ込んだ場合には、資産の部に「+1億ドル」と計上されます。1億ドルの株式資産増です。
逆に、外国から韓国の債券に1億ドルの投資が行われた場合、これは返さないといけないお金で負債の部に投資金額が計上されます。負債の部に「+1億ドル」と計上されます。1億ドルの債券負債増です。
ですので、資産の部のプラスは「資金流出」です。韓国からその分のお金が外国に出ていって資産となったわけですから。
逆に負債の部のプラスは「資金流入」です。外国からその分のお金が韓国に入ってきて負債になったわけですから。
債券による負債が76億ドル増加!
で、本筋に戻ります。
証券投資の負債の部に「82億4,840万ドル」が計上されているということは、外国から韓国の証券に資金が「82億4,840万ドル」流れ込んだというわけです。
株式・債券のどちらに巨額が流れ込んだか、内訳を見てみると……。
株式: 6億8,990万ドル
債券:75億5,850万ドル
小計:82億4,840万ドル
圧倒的に韓国の債券に資金が流入していることが分かります。
もう何度だっていいますが、債券(Debt securities)は、定期的に利子を支払い、満期になったら元本も返済するという証券なので、これは借金。債券発行は借金の手段です(もちろん投資してもらえるのはいいことですよ)。
韓国政府が対外負債を増やしまくる
では、誰が債券によって借金を増やしたのか「セクター」を見てみましょう。
債券は「長期債券」「短期債券」に分かれますが、満期が1年超の長期債券(Long-term debt securities)が「80億8,230万ドル」も増加しており、そのうち「36億9,130万ドル」増やしたのは、なんと「韓国政府」(General government)なのです。
2021年01月からの「月次の長期債券による負債増」を見ると以下のようになります。
01月:8.1億ドル
02月:46.3億ドル
03月:34.6億ドル
04月:13.7億ドル
05月:19.1億ドル
06月:41.9億ドル
07月:76.8億ドル
08月:31.5億ドル
09月:28.3億ドル
10月:31.9億ドル
11月:22.5億ドル
12月:31.8億ドル
2022年
01月:36.9 億ドル
韓国政府が債券(長期)によって債務を増加させてきたことが分かります。
傑作なことに、満期までが1年以内の短期債券の方は以下のようになっています。
1月:1.2億ドル
02月:13.3億ドル
03月:9.9億ドル
04月:1.9億ドル
05月:3.9億ドル
06月:4.2億ドル
07月:-10.7億ドル
08月:-15.3億ドル
09月:-2.5億ドル
10月:0.0億ドル
11月:0.0億ドル
12月:0.0億ドル
2022年
1月:0.0億ドル
2021年10月以降の短期債券に負債増は「0」です。つまり、スグに返済しなければならない短期債券の方で借金するのはやめたわけです。
元利返済は大丈夫なのでしょうか。返済できなかったらデフォルトですね。
(吉田ハンチング@dcp)